ドイツ北部の高速道路「アウトバーン」で、砂嵐で視界が悪くなったため、およそ80台の車が関係する追突事故が起き、少なくとも5人が死亡しました。
事故が起きたのは、ドイツ北部、メクレンブルク・フォアポンメルン州のロストク近郊のアウトバーンで、8日午後、走行中の車が次々と追突しました。地元の警察によりますと、この追突事故は、トラックを含むおよそ80台の車が関係し、現場では、車が積み重なってめちゃめちゃに壊れ、少なくとも17台が炎上したということです。警察によりますと、この事故で少なくとも5人が死亡し、40人以上がけがをしたということです。また、けがをした人の多くは重い容体だということで、警察は死者がさらに増えるおそれがあるとしています。事故のあったロストク周辺は、過去数週間、雨が少なく土壌が乾き、農業にも影響が出ていたということで、警察は、突然起きた砂嵐で視界が悪くなったことが事故の原因とみて調べています。事故が起きた「アウトバーン」は、首都ベルリンとバルト海沿岸を結ぶドイツの主要な幹線道路ですが、事故の影響で、ベルリンからロストクまでの区間で、通行止めが続いているということです。