王者・西岡＆粟生がＴＫＯ負けの長谷川へ熱いエール

ともにＫＯ防衛から一夜明け、会見でポーズを取る西岡と粟生（右）

　８日に神戸で行われたプロボクシングＷＢＣトリプル世界戦で、４回ＴＫＯ負けしたフェザー級前王者・長谷川穂積（３０）＝真正＝に対し、所属ジムの山下正人会長（４９）は９日、「このままでは終われへん」と再起と、その後の王座返り咲きへのプランを明かした。一方、同じリングでＫＯ防衛に成功したスーパーバンタム級王者・西岡利晃（３４）＝帝拳＝、スーパーフェザー級王者・粟生隆寛（２７）＝同＝は神戸市内で会見し、長谷川の現役続行にエールを送った。

　先輩王者が救いの手を差し伸べた。６度目の防衛に成功した西岡は顔の腫れも少なく穏やかな表情。長谷川について「最近は３０代の王者の方が多いぐらい。長谷川はまだ３０歳。じっくりと休み、またやってほしい」と再起を期待した。

　Ｖ４に成功した昨年４月のダブル世界戦でも長谷川の敗戦を目の当たりにした。再起への道のりは「長谷川のやり方がある。苦しいだろうが、必ず戻ってくると思う」とエールを送った。

　一方、１０月に米ラスベガスで計画するＶ７戦での挑戦者候補の元２階級王者マルケス（メキシコ）に対し「俺の左が当たれば終わるでしょう」と早くも闘志を示した。

　また、初防衛に成功した長谷川の弟分の粟生は「むきになって打ち合う悪い癖が出た」と敗戦を分析。「僕が頑張ることで長谷川さんに（再起への）火をつけたい」と新たな糧にしていく。