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詐欺:「通帳流された」とウソ 容疑で再発行受けた女逮捕--盛岡

 岩手県警盛岡西署は9日、「東日本大震災の津波で通帳が流された」とうそを言い、再発行させた預金通帳をだまし取ったとして、住所不定、無職、菊池智亜紀(ちあき)容疑者(26)を詐欺と有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕したと発表した。逮捕容疑は、6日午前10時半ごろ、盛岡市内の銀行で「岩手県大船渡市の自宅が津波に遭い、夫名義の通帳や印鑑が流された」と偽って、別居中の夫名義の預金通帳をだまし取ったとしている。

 盛岡西署によると、菊池容疑者は6日、再発行された通帳で数万円を引き出したという。不審に思った夫が金融機関に相談。8日に再び銀行を訪れた菊池容疑者から事情を聴いていた。菊池容疑者は夫と別居し、3月11日は盛岡市内にいて被災しておらず、遠野市内にある夫宅も被害はなかった。

 各金融機関は大震災の後、本人確認の書類があれば、通帳の再発行に応じるなどの対応をしている。岩手県警は「震災を悪用した、こうしたやり方の詐欺の摘発は初めて」としている。【山口圭一】

毎日新聞 2011年4月9日 東京夕刊

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