DARPA、海戦ゲーム配布で軍用AI開発をクラウドソース
ロボットレースの主催やSFを通り越した研究でおなじみの米DARPA 、国防高等研究計画局が、PC用の海戦シミュレーションゲームを無償配布してプレーヤーを募っています。目的は軍用AI 開発に必要なデータを収集すること。ゲームは " ACTUV Tactics - Crowdsourced Simulator " と名付けられており、プレーヤーは無人の対潜哨戒艇ACTUV (Anti-Submarine Warfare Continuous Trail Unmanned Vessel) を操作して民間の船舶を避けつつ、敵潜水艦を追い詰めることを求められます。
ゲームそのものは数年前に発売された市販のシミュレーションゲーム Dangerous Waters をベースとして、数機種の ACTUV やミッションなどDARPAの分析に必要なデータが追加された内容。プレーヤーは各シナリオの終了時にプレイデータを提供するかどうか尋ねられ、DARPAは収集したデータを基に現実の ACTUV を自律航行させるソフトウェアを開発する仕組みです。ゲームのダウンロードはリンク先のプロジェクトページから。サイズは約323MB・要Windows PC。
なお、DARPAはプレーヤーの明示的な同意なしにはいかなるデータも利用しないこと、また収集するのはゲーム内のプレイデータのみであり、個人を識別できる情報は含まれないとしています。誰も思いつかなかった戦術で圧倒的なスコアを記録しても、国防総省から半強制的にスカウトされたり、ランキング上位者向けの特別ステージと称して実戦に参加させられる心配はないようです。
Reader Comments (Page 1 of 1)
KATU @ Apr 10th 2011 5:24AM
これって実は自分らが敵の有人哨戒艇を操作する側で
アメリカの無人潜水艦のAIを鍛えるためのゲームなんじゃないかと・・・