釜石名物の観光船を解体へ 津波で民宿に乗り上げ岩手県釜石市は9日までに、津波により2階建ての民宿に乗り上げる状態になった観光船はまゆりを解体して処分する方針を決めた。客室のガラスが割れた程度で船体に大きな損傷はないが、約200トンの船をクレーンでつって海まで移動するのは難しいと判断。三陸海岸の観光名物が一つ消えることになった。 釜石市によると、約4億円で市が購入し、10年以上観光客を乗せてきた。定期検査中の岩手県大槌町の造船所から、津波によって防波堤を乗り越え、約150メートル離れた民宿に乗った。 7日の余震を受けて8日に調査した結果、船の傾きに変化はなく、微妙なバランスを維持しているが、上るのは危険なため、内部は確認できていないという。 【共同通信】
|