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'11/4/9

広島市長選候補、最後の訴え

 12年ぶりに被爆地の新しいリーダーが決まる広島市長選で各候補者は9日朝、翌日の投開票に向けて「最後の訴え」に飛び出した。共産党公認1人と無所属5人の新人6人による激戦。各陣営は市中心部や住宅団地に選挙カーを走らせ、街頭演説を重ねながらラストスパートをかけた。

 元市議の大原邦夫氏(61)は朝、西区のJR西広島駅前で街頭演説した。「新しい流れを広島から起こす。広島を変える」と声を張り上げ、通勤客に握手を求めた。続いて選挙カーに乗り込み、支持を訴えに走った。

 共産党県常任委員の大西理氏(45)は、選挙カーで西区を回った。スーパーやJR横川駅など約10カ所で街頭演説。「市民の暮らし、福祉、防災が第一」と強調し、大型公共事業の見直しなどを主張した。

 前副市長の豊田麻子氏(45)は、南区のJR広島駅前で街頭活動を開始し、通勤客たちに駆け寄り握手を繰り返した。午後からは秋葉忠利前市長も応援で同行。豊田氏は「みなさんと元気な広島をつくりたい」と訴えた。

 元市議の桑田恭子氏(49)は、JR広島駅で朝立ちをして行財政改革の公約を力説した。その後、事務所を置く佐伯区五日市地区に戻り、支持者とコイン通りをパレードし「広島市初の女性市長の実現を」と呼び掛けた。

 元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=は朝、南区の事務所で「いよいよ最後の1日になる」と表情を引き締めた。看護連盟出身の自民党参院議員とミニ集会を開いた後、市西部へ向かった。

 会社員の前島修氏(37)は地元の宇品地区で五輪推進をPRした。



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