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'11/4/9

統一地方選、10日投開票

 第17回統一地方選は10日、島根、鳥取など12都道県知事選、広島など4政令指定都市の市長選、中国地方5県を含む41道府県議選、広島、岡山など15政令市議選が一斉に投開票される。秋葉忠利市長が退任して12年ぶりに新リーダーが誕生する広島市長選は元官僚と前副市長が競り合い、元市議たちが追う展開。中国5県議選は無投票当選を除く178議席をめぐり、252人が論戦を続ける。各候補者は9日、選挙戦を締めくくる。

 広島市長選は、共産党公認1人と無所属5人の新人6人の争い。元厚生労働省官僚の松井一実(58)=自民、公明推薦=と前副市長の豊田麻子氏(45)が激しく競り、元市議の大原邦夫氏(61)が追い上げる展開だ。元市議の桑田恭子氏(49)、共産党公認で党県常任委員の大西理氏(45)が続く。会社員の前島修氏(37)は苦戦する。

 松井氏は自民、公明両党の国会議員や市議の支援を受け、組織固めを進める。豊田氏は民主党県連や連合広島などが支援。秋葉市政の継承と発展の訴えを強める。大原氏は行財政改革の徹底などをアピール。幅広い層の取り込みを図っている。

 桑田氏は市民税減税を前面に出している。大西氏は福祉優先など党の方針を打ち出す。前島氏は五輪構想などを掲げる。

 島根県知事選は、再選を狙う無所属現職の溝口善兵衛氏(65)=自民、公明推薦=が戦いを優位に進め、共産党新人の向瀬慎一氏(40)が追う。鳥取県知事選は、無所属現職の平井伸治氏(49)が広く浸透し、無所属新人の山内淳子氏(68)=共産推薦=が巻き返しを図る。

 5県議選には、81選挙区(総定数243)に317人が立候補。無投票当選者の割合が70・3%と全国で最も高かった島根をはじめ、5県の30選挙区、計65人が既に議席を獲得した。残る51選挙区の178議席をめぐり252人が争う。

 広島市議選は55議席を83人、岡山市議選は52議席を67人で争う。



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