平尾「敬ちゃんもチャリティーライブやっていたと思う」　山下敬二郎さん追悼コンサート

　胆管がんによる腎不全のため１月に７１歳で亡くなった歌手山下敬二郎さんの追悼コンサート「ありがとう！！　永遠のロカビリアン山下敬二郎に捧げる」が９日、東京・中野の中野サンプラザホールで作曲家の平尾昌晃さん（７３）や歌手のミッキー・カーチス（７２）、雪村いづみ（７４）、伊東ゆかり（６４）らゆかりの歌手仲間２３人が参加して行われた。

　当初はデビューから５３年を迎えた山下さんを激励するコンサートとして企画されていた。山下さんが急逝したことから、生前親しかった平尾さんらが中心になって長きに歌謡界を盛り上げた故人をしのぶ公演として再企画した。

　また、終演後には出演者らが会場ロビーで東日本大震災の復興支援のチャリティー募金も実施した。

　ステージでは、出演者それぞれが天国に届けとばかりにヒット曲を熱唱。また、ラストは被災者に向けて「上を向いて歩こう」を出演者全員で歌った。

　平尾さんは「敬ちゃんもここにいてほしかった。生きていれば敬ちゃんもいきがってチャリティーライブをやっていたと思う。歌の力はすごいから、これからは歌で皆さんを元気づけていきたいと思う」と話していた。