レビュー 15.6型ワイドの新デザイン:メインストリームでもBlu-ray Discドライブを――「FMV-BIBLO NF/D75」の実力を試す (1/2)新デザインに生まれ変わった富士通の「FMV-BIBLO NF/D75」は、Blu-ray Discドライブやフルサイズテンキー付きキーボードなど、使いやすさを向上させる要素がふんだんに盛り込まれている。シンプルながらもデザイン性の高い「FMV-BIBLO NF/D75」富士通の「FMV-BIBLO NF」シリーズは、15.4型ワイド/15.6型ワイド液晶を搭載したメインストリーム価格帯のノートPCだ。同社のホームユース向けノートPCは、CPUやメモリ容量といった基本スペックはほぼ横並びながら、液晶ディスプレイのサイズと機能が異なる3シリーズがラインアップされている。ハイエンドなものでは、地上/BS/110度CS対応デジタルテレビチューナーやBlu-ray Discドライブ、水冷システムといった先進機能を盛り込んだ16型ワイドAVノート「FMV-BIBLO NW」シリーズ、メインストリーム向けには地デジチューナーやBlu-ray Discドライブを搭載した「FMV-BIBLO NF」シリーズ、そして女性を意識したキュートなデザインとカラーリングを前面に打ち出した14型ワイドコンパクトノート「FMV-BIBLO S」シリーズという陣容だ。 このうちFMV-BIBLO NWシリーズとFMV-BIBLO Sシリーズが各シリーズ1モデルのみで展開されているのとは対照的に、主力機であるFMV-BIBLO NFシリーズには、スペックや機能ごとに幅広いモデルが設定されており、ユーザーのニーズに応じたきめ細やかなモデル選択が可能だ。つまり、FMV-BIBLO NWシリーズの3波対応デジタルテレビチューナー、もしくはFMV-BIBLO Sシリーズの女性向けデザインが必須でない場合は、自動的にFMV-BIBLO NFシリーズが第一候補に浮上するというわけだ。 豊富なモデルをそろえるFMV-BIBLO NFシリーズのうち、上位モデルの「NF/D75」と「NF/D70」の2モデルは、2009年夏モデルより筐体全体が丸みを帯びた新デザイン「スクエアラウンドデザイン」が採用されている。今回はNF/D75をピックアップして紹介しよう。 FMV-BIBLO NF/D75の天板デザインは、フラットなカラーパネルの四隅の角を丸く取り、シルバーの「FMV BIBLO」のロゴをプリントしただけのシンプルなものだ。本体側面は、周辺部をシルバーのフレームが取り囲み、ボディを真横から見ると、カラーパネル(天板)、ヒンジと一体化したラメ入りの液晶フレーム、シルバーのフレーム、つや消しブラックの底面という4層構造となっていて、一見シンプルながらもさりげなくデザイン性が高いことに気付かされる。 ユニセックスで無難なデザインが多いスタンダードノートPCにもかかわらず、メカメカしくて力強い、男性的なイメージに仕上がっているのもポイントだ。なお、天板のカラーは、深みのあるラメ感が特徴的な「エボニーブラック」、ビビッドながらも落ち着きのある「ルビーレッド」、ニュートラルで清潔な印象の「アーバンホワイト」の3色が用意されている。 使いやすいテンキー付きキーボード液晶ディスプレイを開くと、天板と同じ色のパームレストとつやのあるテンキー付きキーボードが現れる。このキーボードは、キーピッチを18.4ミリに大型化したフルサイズで、左右に指が動かしやすく、文字が見やすいフラット型となっている。キーの形状は上下の角がゆるやかなカーブを描くかまぼこ型で、指の腹にフィットする。キータッチそのものはやや重めのしっかりとしたものだけに、キーボードに手を置いた時に指の腹にまったくひっかかりを感じさせないソフトな感触はなかなかのものだ。とても細かいポイントだが、ネイルが長い女性だけでなく、男性でもかなり快適だと感じるだろう。ただし、キーにグロス処理が施されているため、それなりに指紋が目立つことをお忘れなきよう。 キーの配置については、ファンクションキーと文字キーのあいだにわずかなマージンが設けられていることに加えて、矢印キーが独立しているうえにほかのキーとほぼ同じサイズであるなど、かなり使い勝手がよいものとなっている。テンキーもEnterキーが数字キーよりも一段下がった配置となっているが、それでもかなりデスクトップPC用キーボードに近いレイアウトで、デスクトップPCからの移行でも違和感を覚えることは少ないはずだ。 ポインティングデバイスはタッチパッドで、本体サイズを考慮するとややパッドのサイズが小さく感じられるものの、2つあるマウスボタンはかなり大きく、クリック感もしっかりしていて使いやすい。なお、マウスボタンのあいだには指紋センサが配置されている。タッチパッドにはAlps Pointing-deice Driverが導入されており、コントロールパネルのマウスのプロパティからマウスボタンへの機能割り当てやマウスジェスチャー、マルチタッチジェスチャーなどが設定できる。
テンキーを搭載するほか、カーソルキーも一段下げてレイアウトされている。キートップは光沢感があり見た目がいい半面、指紋がつきやすい(写真=左)。2ボタン式のマウスボタンはクリック感あり押しやすい。また、マウスボタンのあいだに指紋認証センサを搭載する。タッチパッドはボディサイズに比べてやや狭い印象だ(写真=中央)。キーボード奥には、ズームやインターネット、メールなどのワンタッチボタンが並ぶ(写真=右)
ランチャの起動やオートスクロール、ブラウザ補助機能、サークルスクロール、ズームといった人気の機能はほぼ網羅されているが、なぜか初期設定ではパッド右端、または下端をなぞることでスクロールできるスクロール機能が無効となっていた。ユーザーの習熟レベルにかかわらずすでに広く使われている機能だけに、初期設定が無効になっているのは少し気になった。初期設定ではタスクトレイにマウスドライバアイコンが表示されないため、初心者だと設定に迷うことがあるかもしれない。使い勝手に影響する部分なので、初期設定で有効にしてくれていたほうが親切だろう。
タッチパッドはアルプス製ドライバで、スクロールやズームなど一通りの機能を網羅している(画面=左)。指紋認証センサーの設定画面(画面=中央)。ちなみにUSB接続のレーザー式マウスも付属している(写真=右)
なお、本体サイズは372(幅)×253.5(奥行)×37.8〜45.5(高さ)、バッテリパックを含む本体重量は約2.8キロだ。内蔵バッテリーによる駆動時間のカタログ値は約2時間だが、このクラスのノートPCであればほとんど影響はないはずだ。 Copyright© 2011 ITmedia, Inc. All Rights Reserved. Special
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