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[事件]ニュース トピック:ライフライン
【東日本大震災】不安連鎖、首都圏パニック招く/買いだめ・ガソリン行列…「冷静な対応を」は逆効果
2011.4.10 01:04
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戦後65年間で最大の国難をもたらした東日本大震災。発生から1カ月という時間を経て、われわれ日本人は今、どんな場所に立っているのだろうか。
「われを失っていた」
揺れが収まるのとほぼ同時に爆発音があった。千葉県市原市の金融機関に勤める桑折雅彦さん(27)は職場の外へ出ると、数キロ先にあるコスモ石油の巨大な液化石油ガスタンクが炎上し、爆風が全身を覆った。空へと燃え上がる黒煙…。あの瞬間、「何か大変なことが起きた」と悟った。
数日後、妻(27)と千葉市の自宅からスーパーへ走った。レジには行列ができていた。2リットル入り飲料水6箱(24本)、カセットコンロ用ボンベ15本、菓子パン10個、カップ麺5、6個を30分並んで買った。
「棚から持ち去られていく様子を見ていると、保存できるものは何でも買っておかなければという気になった。モノを少しでも手元に置いておきたかった」
東日本大震災後、被災地から数百キロ離れた首都圏で起きた食料品や日用品の買いだめ。ガソリンスタンドでも行列ができた。
消費者庁によると、関東圏向けのガソリンと軽油はすでに、3月21日から平年並みの出荷量へ戻っている。飲料水は放射性物質(放射能)の影響で依然として平時の8倍の需要があり品不足が続くものの、食料品は納豆やヨーグルトなど加工工場の被災や計画停電のため減産が続く食品を除き平常に戻りつつある。
桑折さん宅の冷蔵庫脇には、ペットボトルや保存食が山積みになっていた。
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