国際【放射能漏れ】米政府、80キロ避難は燃料全損想定 実測データに基づかず2011.4.9 01:20

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【放射能漏れ】
米政府、80キロ避難は燃料全損想定 実測データに基づかず

2011.4.9 01:20

 米政府が3月16日に在日米国人に対して福島第1原発から80キロ圏外への避難を勧告した際、米原子力規制委員会(NRC)は実測データではなく2号機の核燃料が完全に損傷したとの想定に基づき判断していたことが8日までに分かった。

 NRC幹部が外部の専門家でつくる委員会で説明したとAP通信が報じた。日本政府は同時期に20キロ圏からの避難と20~30キロ圏の屋内退避を住民に指示、米側との違いが表面化していた。

 NRCで安全基準を担当するランディ・サリバン氏は委員会に対し、80キロ圏からの避難勧告は2号機の核燃料が100%損傷し、16時間にわたって放射性物質が漏れ続けることを想定したと解説。委員会メンバーは「仮定に基づく判断」を批判したが、別のNRC幹部は「限られた情報の中で米国民を守るためだ」と反論した。(共同)

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