地方【東日本大震災】祭り、自粛一辺倒に変化 三社の氏子ら「思い伝えたい」+(1/3ページ)(2011.4.7 20:04

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[地方]ニュース

【東日本大震災】
祭り、自粛一辺倒に変化 三社の氏子ら「思い伝えたい」

2011.4.7 20:04 (1/3ページ)

 東日本大震災後の自粛ムードで「祭り」の中止が続く中、「極端な自粛はすべきでない」といった声が広がり始めてきた。脈々と受け継がれてきた神事を途絶えさせず、被災地を元気づけるために何ができるのか。関係者らの模索が始まっている。

 東京都内では5月に予定されていた浅草神社(台東区)の「三社祭」、神田明神(千代田区)の「神田祭」の中止が発表された。多くの神輿(みこし)が練り歩き、江戸っ子の粋を今に伝える東京の代表的な祭りだ。

 「被災地に配慮すべきだ。お祭り騒ぎはすべきでない」と3月中に中止を決めた。警察や消防の被災地支援で警備が組めないことや、企業などからの協賛金のメドが立たない事情もあるようだ。

 全国8万の神社を包括する神社本庁(東京都渋谷区)によると、祭りの中止は全国的な動きで、地震直後、各地の神社から問い合わせが寄せられたという。

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 だが、自粛一辺倒とは異なる動きも出ている。

 浅草神社の氏子らには、三社祭の予定期間中(5月20日~22日)に法被(はっぴ)で募金活動をしたり、軒下に提灯(ちょうちん)を下げ、祭りムードを演出できないか探る動きがある。浅草観光連盟の冨士滋美会長は「祭り騒ぎは自粛するが、ただ止めるのはあまりにも後ろ向き過ぎる。祭事用品や提灯業者など、祭りで生活している人もいる」と話す。

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