中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ロッテは千葉県内慰問 西村監督は「和」を訴える

2011年4月9日 紙面から

 ロッテは本拠地のある千葉県の、旭市と浦安市の小中学校計8校を手分けして慰問した。旭市は津波で甚大な被害を受け、浦安市は液状化現象の影響で今もなお、苦しんでいる。

 西村監督は、サブローらとともに、被災者が避難している旭市の飯岡小学校を訪れた。体育館を訪れると、大歓声で出迎えてくれた。あいさつに立った指揮官は、昨年の日本一を支えた「和」「信は力なり」という言葉の大切さを呼び掛けた。

 「みなさんも一人ではない。僕らとともに仲間を信じ、大変さを乗り越えていきましょう」。選手会長として訪問を企画したサブローも「みんなでもっと元気になれるように頑張りましょう」と語りかけた。その後はお菓子を配り、記念撮影やキャッチボールをして過ごした。

 飯岡小学校周辺は津波が街を襲った生々しい跡がいまだに残るほか、児童にも津波で家を流されたり、床上浸水した人がいるという。それでも、この日は笑顔で迎え、激励に「はい」と大声で返事した。サブローとキャッチボールした同小6年生の近藤晴哉君は「前の家が津波で流されて怖かったけど、これから頑張っていこうと思う」と語った。全員が必死に今を生きていた。この姿にサブローは目を潤ませてこう語った。

 「元気にあいさつした姿や笑顔を見て、こちらが勇気づけられた。パワーをもらった」。西村監督も同じ。児童たちにこう約束した。「今年も絶対に優勝して、ここにいるみんなにたくさんの希望を与えたい」。ともにがんばろう千葉。和で結束した西村ロッテは勝利で被災地に希望の輪を広げる。

  (川越亮太)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ