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12都道県知事選が行われる統一地方選前半戦が9日、最終日を迎えた。東京都知事選は、東日本大震災発生に伴う公務を優先してきた現職の石原慎太郎氏(78)が、選挙戦初の街頭演説に立った。前宮崎県知事の東国原英夫氏(53)は新宿・歌舞伎町で絶叫。ワタミ前会長の渡辺美樹氏(51)は最後に涙した。前参院議員の小池晃氏(50)も必死の訴えを続けた。各知事選は10日投開票され、同日深夜には大勢が判明する見通しだ。
17日間の選挙戦最終日。告示以降、震災対応に明け暮れた石原都知事がついに街頭に立った。
有楽町駅前で最後の訴えを行い「東京を守りましょう。命懸けで頑張ります」と両手を広げて満面の笑み。立川駅前、阿佐ケ谷駅前と3か所で計5500人(主催者発表)を集める人気ぶり。自ら聴衆に向かって握手を求めるサービスもみせた。
福島第1原発の事故に伴い計画停電が実施されるなど深刻な電力不足に対し、パチンコ店と自動販売機の電力使用の無駄を指摘。「自動販売機なんてやめちまえ。コンビニで買って家で冷やせばいいじゃない」「パチンコはジャラジャラと音を立てるために電気を煌々(こうこう)とつけるのは、世界中で日本だけだ」
阿佐ケ谷駅前では、演説場所から約20メートルと目の前にパチンコ店があったが、お構いなしにメッタ斬った。東京電力管内の1日の使用電力量はそれぞれ「450万キロワット」とされ、「2つの電力がなけりゃ、福島の原発はいらない」と訴えた。
3選を果たした07年の都知事選では、街頭演説を50回以上こなしたが、今回はこの日の3回のみ。「上から目線にならないよう」選挙カー上からでなく、約30センチの台から演説する心遣いをみせた。選挙期間は、放射性物質が検出された都内浄水場での水がぶ飲み、被災地訪問など公務に徹し、最後まで防災服を脱ぐことなく終えた。
(2011年4月10日06時01分 スポーツ報知)
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