2011年4月9日1時4分
東日本大震災の津波による浸水面積が、青森県から福島県沿岸で507平方キロに及ぶことが8日、国土地理院の分析で分かった。東京23区の面積の8割、大阪市の2.3倍、福岡市や名古屋市の1.5倍に当たる。
浸水面積は、3月12日〜4月5日に撮影した2654枚の航空写真や衛星画像を判読して見積もった。これまで分析していなかった青森県北部や福島県南部も判読。浸水がひどかった仙台平野一帯に加え、青森県北部の沿岸や、福島第一、第二原発の周辺の浸水も確認され、合計面積に加えられた。
県別の浸水面積は、宮城県で327平方キロ、福島県が99平方キロ、岩手県が57平方キロ、青森県が24平方キロだった。福島第一原発から20キロ以内の地域でも海岸から3キロ以上内陸まで浸水している地域もあった。
青森県から福島県までの4県の沿岸地域の判読は終了、今後、茨城県と千葉県の判読をする。(鈴木彩子)