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震災死者、過半数が高齢者 津波から逃げ遅れか(2/2ページ)

2011年4月9日23時1分

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写真:津波で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市では、東日本大震災から1カ月近くになる9日も警察や消防などによる懸命の捜索が続いている。家屋のがれきや打ち上げられた船の下などを捜すが、同市ではいまだ千人以上が行方不明のままだ=9日午後2時45分、岩手県陸前高田市小友町、森井英二郎撮影拡大津波で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市では、東日本大震災から1カ月近くになる9日も警察や消防などによる懸命の捜索が続いている。家屋のがれきや打ち上げられた船の下などを捜すが、同市ではいまだ千人以上が行方不明のままだ=9日午後2時45分、岩手県陸前高田市小友町、森井英二郎撮影

図:震災による死者の年齢構成と確認された被害者数拡大震災による死者の年齢構成と確認された被害者数

 一方、0〜18歳の死者は531人で、全体の6.7%。7〜18歳でみると、宮城県が最も多く4.3%、福島県は4.0%、岩手県は2.1%の順。3県の7〜18歳の子どもが県人口に占める割合はいずれも11〜12%程度で、人口構成上、被災割合は低い。平日の午後2時46分の発生で、下校前の学校が多く、教師の誘導によって屋上や高台に避難して助かったケースもあった。岩手県の比率が低いのは、明治三陸津波や昭和三陸津波などの被害を受けて学校での防災教育に力を入れていることや、リアス式海岸で学校の近くに高台があり短時間で避難できたためとみられる。

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