オリ駿太　開幕１軍　高卒新人では球団史上初

　５２年ぶりのサプライズはあるのか。９日に締め切られた開幕１軍メンバー登録で、オリックスのドラフト１位ルーキー・駿太外野手（１８）＝前橋商＝が名を連ねたことが分かった。高卒新人の開幕１軍は球団史上初。イチローでも成し得なかった快挙だ。

　昨秋のドラフト会議では、岡田監督が３度クジを外した末に指名し、初めての「外れ外れ外れ１位」。だがキャンプに入ると頭角を現し、指揮官もセンスを高く評価。自らの鶴の一声で１軍に昇格させ、駿太も思い切りのいい打撃で期待に応え最後まで生き残った。

　締め切りを前に、岡田監督は「先発は空けてやるからな」と独特の言い回しで、１軍登録を予告していた。駿太は「モチベーションを上げて１軍のレベルについていけるように、気持ちの面を大事にしたい」と胸を躍らせた。当初はほとんど経験したことのない右翼の守備に不安を抱えていたが、実戦でもそつなくこなしている。外野手で高卒新人がスタメンとなれば、東映時代の１９５９（昭和３４）年の張本勲以来５２年ぶりとなる。　（中山隆志）