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【プロ野球】

楽天 戦闘モード突入 宮城戻って目の色変わった

2011年4月10日 紙面から

チームの先頭に立ち、戦う姿勢を見せる楽天の星野監督=QVCマリンフィールドで

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 楽天ナインが戦闘モードに突入した。9日は開幕戦(12日)の舞台・QVCマリンで全体練習。7、8日に東日本大震災で被災した宮城県内を慰問したが、復興へ懸命に頑張る被災者を見たナインは“戦う集団”に変貌。開幕戦に向けた気持ちを一気に高ぶらせた。

 目が違っていた。声も自然と出た。未明に仙台から到着するというハードスケジュールで幕張へやってきた星野楽天。5時間以上のバスによる長距離移動後だけに軽めかと思われたが、約3時間のフルメニューを消化。その様子を見つめた星野監督がつぶやいた。

 「ある意味吹っ切れたんと違うか。行ってよかった。オレはそう思う。そう信じたい」

 本拠地を襲った未曽有の大災害。発生後、ナインは気丈に振る舞った。しかし、もやもやはぬぐえなかった。星野監督が「(被災地に)行く前はこいつらおかしかった」と感じたほどだった。

 しかし、宮城へ戻ったナインは被害の状況を見て、被災者と交流。「優勝してください」という声に力をもらった。何よりも野球ができる幸せや東北の人々から託された願いを肌で感じていた。

 「(ナインは)すごく重要なシーズンになると感じたと思う」と主将の鉄平。岩村も「行かずに(開幕を)迎えるのと行って迎えるのでは違う」と語った。自分たちにできることは野球。それを再認識した。

 星野監督も「愚痴とか一切言わなかった。大したもんや」と目を細めた。“がんばろう東北”をあらためて胸に刻んだ星野楽天。熱き思いを胸に、開幕へ歩を進める。 (川越亮太)

 

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