関西テレビ放送株式会社

１０日の統一地方選挙投票日を控え、各地の投票所では準備が進められています。
大阪市北区の西天満小学校では、９日朝から職員が投票箱を設置するなど、準備をおこないました。
統一地方選挙は、有権者の関心を高めるために、地方公共団体の長と議員の選挙を、全国的に同じ日に実施するもので、４年に一度行われています。
今回は１０日と２４日に分けて行われ、１０日は、奈良と徳島の知事選挙と、各地の府県議会、政令市議会の議員選挙が行われます。
期日前投票は９日午後８時までで、大阪府では８日の時点で前回と比べおよそ１５万人多い４０万７１７人が投票を済ませています。
１０日の投票は一部の地域を除いて、午前７時から午後８時まで行われ、即日開票されます。

東日本大震災の被災地の子どもたちを励まそうと、京都のＮＰＯ法人が支援物資としておもちゃを贈りました。
「元気になってね」、「新幹線のおもちゃで遊んでね」――
子どもたちのメッセージとともに贈られるのは、積み木やパズルなど狭い避難所でも楽しめるおもちゃです。
このおもちゃは、子どもの発達支援に取り組む京都府宇治市のＮＰＯ法人が集めたものです。
臨床発達心理士でもある亀口さんは、震災で心の傷を抱えている被災地の子どもたちに遊んだりくつろいだりできる環境が必要だと考えています。
ＮＰＯ法人アジール舎・亀口公一理事長は「（子どもは）自分が何を必要としているか言葉にすることができない。少しでも遊びの時間を持ってもらいたい」と話していました。
ホームページなどで協力を呼びかけたところ、ロシアやタイからもおもちゃや募金が寄せられ、あわせて数千点が集まりました。
ＮＰＯではおもちゃの募集をいったん締め切り、今後、岩手県の学生ボランティアなどを通じて、被災地の子どもたちにたくさんのおもちゃを届けていく予定です。

東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故が長期化するなか、原発に反対するシンポジウムが大阪で開かれました。
大阪市内では、「脱原発への転換を！」と題したシンポジウムが開かれ、定員を上回る約４００人が集まりました。
福島第一原発の事故では、半径２０キロ圏内の住民に避難指示が出されているほか、周辺の農作物の出荷が制限されるなど大きな影響が出ています。
９日は、「福島老朽原発を考える会」の阪上武代表らが、事故の状況などを説明し、原発の稼動を停止するよう訴えました。
「一刻も早く日本中の原発を止めていくことで、これ以上同じ惨事を繰り返さないということが必要だと思います」（福島老朽原発を考える会阪上武代表）。
シンポジウムの参加者は、「あまりにも情報が交錯してて何が正しい情報かわからないのでそこを講演から学びにまいりました」「母として未来のために何ができるか考えて、少しでもみんなと力が合わせられたらと参加しました」などと話していました。
原発への関心は高まっているとみられ、参加者からは放射線の体への影響などについて質問が相次ぎました。

大阪の木津卸売市場では、客に、買い物を楽しんでもらいながら被災地を支援してもらう、チャリティバザーが開かれました。
大阪市浪速区の木津卸売市場には、仲買業者が無償で提供した野菜など５００あまりの商品が並びました。
９日は、客が参加する競り市やチャリティバザーが行なわれ、大勢の人が訪れました。
市場で扱う生鮮食品は、直接、被災地に送るのが難しく、市場では、売り上げを全額、義援金として被災地に送ります。
【客】「インターネットで知って、チャリティだということだったので、それだったら、ということでここにきた。こちらも楽しめて、被災者の方々に募金できて支援できて楽しいイベントです」
市場では、今後も、被災地を支援するためのイベントを行ないたいと話しています。

徳島県では特産品の「すだち」の収穫が始まっています。今年は天候に恵まれ上々の出来だということです。
青々と大きく成長した「すだち」。徳島県阿南市ではおよそ５０軒の農家がビニールハウスで栽培をしていて、現在収穫作業が行われています。今年は実が大きく成長する１月頃の天候に恵まれたため上々の出来だということです。この「すだち」は東京や京阪神に出荷され主に料亭で料理の名わき役として使われます。

９日未明兵庫県西宮市の阪神高速神戸線を歩いていた人がトラックにはねられて死亡しました。神戸線は一部が通行止めとなりました。
９日午前３時前阪神高速神戸線下り西宮入口と本線の合流地点で「人のようなものをはねた」とトラックの運転手（４５）から警察に通報がありました。警察が調べたところ、現場に落ちていた保険証などから、はねられたのは神戸市北区に住む７９歳の女性とみられます。女性は死亡しました。女性は認知症で８日昼ごろ自宅を出た後、夜になっても帰らないため家族が電話をしたところ「道に迷った」と話しその後、家族が警察に捜索願いを出していました。事故の影響で神戸線の下りの一部区間でおよそ６時間にわたって通行止めとなりました。警察は遺体の身元の確認を急ぐとともに、なぜ高速道路の上を歩いていたのか、事故の原因を調べています。

東日本大震災を受けて大阪の木津卸売市場では、市場ならではの食材を使ったチャリティーバザーが行われました。
このイベントは、市場での買い物を一般客にも楽しんでもらい、その売り上げを被災地に義援金として送ろうと行われたものです。市場で扱う食材などは、なまもので被災地に直接送ることができません。そこで考えたのが、客が自ら参加するセリ市や、チャリティーバザーです。会場に並べられた約５００の商品は、１７０の仲買業者が無償で提供しました。
参加した客は、「インターネットで知って、チャリティだということだったので。こちらも楽しめて、被災者の方々に募金できて支援できて楽しいイベントです」と話しました。
イベントの売り上げは全額、日本赤十字社を通じて被災地に寄付されます。