政治【大震災特別連載】官邸機能せず(上)「開かずの扉」のその奥は…+(4/7ページ)(2011.4.10 00:29

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【大震災特別連載】
官邸機能せず(上)「開かずの扉」のその奥は…

2011.4.10 00:29 (4/7ページ)
閣議に臨む菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)

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閣議に臨む菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)

ところが、東電の反応は鈍かった。しびれを切らした菅は午前6時14分、陸上自衛隊のヘリに乗り込み第1原発の視察を強行。「こっちは人命を考えてやっているんだ。早め早めにやらなきゃダメだ」と東電副社長・武藤栄に詰め寄った。

 「東電の見通しは甘い。どうなってるんだ!」

 菅の意気込みはますます空回りし、秘書官らに当たり散らした。保安院幹部らの説明にも「お前たちは現場を見てないだろ!」。面識もない官僚に突然電話で指示を出し「何かあったらお前らのせいだぞ」と責任をなすりつけた。

 そして東電が第1原発からの撤退を検討していることを聞きつけると15日午前4時15分、東電社長の清水正孝を官邸に呼びつけた。

 菅「清水さんだったらどうしますか?」

 清水「残ります…」

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閣議に臨む菅直人首相=5日午前、国会内(酒巻俊介撮影)
うつろな目で国会に入る菅直人首相。最近は官邸での怒号が消え、真顔で心配する向きも多いという=5日(酒巻俊介撮影)

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