福島第一原発の事故による放射能漏れが問題となるなか、大阪で国に「脱・原発」への政策転換を求めるシンポジウムが開かれました。
京都と大阪の市民団体が合同で開いたシンポジウムには、東日本大震災で深刻な被害を受けた福島第一原発の現状を知ろうと、市民およそ400人が参加しました。シンポジウムでは、京大原子炉実験所の今中助教から、福島県飯舘村周辺で先月下旬に行われた独自の調査で、高い放射線量が観測されたことなどが報告されました。京大原子炉実験所・今中哲二助教は、「もうこれからは放射能に耐えていく時代」と話しました。また参加した人は、「自分なりに何が危ないかを判断して行動いていかないといけない」と話しました。また、市民団体からは、今後、国に対して原発の周辺住民の避難拡大と、「脱・原発」への政策転換を求めていくことが提言されました。
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