原子力関連 緊急情報

【第4報】地震による原子力施設への影響について(4月8日4時00分現在)
[2011/04/08 21:13更新]
 原子力安全・保安院から、昨日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

北海道電力(株)泊発電所の各施設については運転中です。東北電力(株)東通原子力発電所、女川原子力発電所並びに東京電力(株)福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所並びに日本原電(株)東海第二発電所の各施設は、東北地方太平洋沖地震後運転を停止しています。また、日本原燃(株)六ヶ所再処理事業所については、使用前検査中又は停止中です。

<泊発電所>
・北海道電力(株)によれば、地震により1号機及び2号機について、出力を90%に抑制して運転していましたが、定格熱出力運転に復帰しています。

<東通原子力発電所>
・東北電力(株)によれば、一度外部電源が遮断し非常用ディーゼル発電機による給電が行われ、使用済燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありませんでした。その後8日午前3時30分に、外部電源1回線が復旧したとのことです。その後、非常用ディーゼル発電機(B)で13時55分頃に油漏れが発見されたため、14時06分に停止しました。また、14時59分に残りの外部電源2回線が復旧しました。排気筒モニタ、モニタリングポストの値には異常は認められていません。

<女川原子力発電所>
・現地の原子力保安検査官及び東北電力(株)によれば、5回線ある外部電源について、工事停止中の1回線を除く4回線のうち3回線が遮断しました。その後、停止した1回線及び工事停止中の1回線を復旧し、これにより、外部電源5回線のうち3回線の受電となりました。なお、その後の目視点検の結果、このうち1回線の碍子に不具合が確認されたことから、これを停止し、現在、2回線で受電しています。8日14時01分にもう1回線の外部電源が復旧しました。モニタリングポストの値には異常は認められていません。使用済燃料プールの冷却浄化系は、一度停止しましたが、全て復旧したとのことです。

<福島第一原子力発電所>
・東京電力(株)からの連絡によれば、モニタリングポストの値には異常は認められていません。また、炉心への注入作業は継続中とのことです。

<福島第二原子力発電所>
・東京電力(株)によれば、パラメータの値に異常は認められていません。

<東海第二発電所>
・日本原子力発電(株)によれば、異常は認められていません。

<六ヶ所再処理事業所>
・現在のところ、外部電源が遮断し、非常用ディーゼル発電機による給電が行われており、燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありません。
その後、8日午前9時44分に外部電源を受電しました。

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