2011年4月9日
報道陣に公開されたJR大阪駅の新しい橋上駅舎の改札口=8日午前、JR大阪駅、伊藤恵里奈撮影 |
フルカラーLEDを使ってくっきりと表示された電車の運行掲示板=8日午前、JR大阪駅、伊藤恵里奈撮影 |
JR大阪駅のホームをまたいで南北の駅ビルを結ぶ連絡橋と橋上の駅舎が8日、報道陣に公開された。供用開始は11日からで、乗り換え時の混雑緩和や、駅周辺のオフィスや商業施設へのアクセス向上が期待されている。
橋上駅舎は地上3階にあり、エスカレーターなどで六つのホームと行き来できる。改札周辺にはJR西日本の在来線では初めて、フルカラーLEDの「発車表示板」を21台設置し、行き先や発車時間などを分かりやすく表示する。
橋上駅舎に直結する南北連絡橋は長さ86メートル、幅12メートル、天井の高さは6メートル。神戸方面の壁は一面のガラス張りになっていて、発着する列車を見下ろすことができる。
駅で分断された南北のエリアを行き来する場合、これまでは駅1階の中央口や御堂筋口そばの通路を通る必要があった。混雑しているうえに構造も複雑で、迷子になる利用者も少なくなかった。
連絡橋は南側のサウスゲートビル(旧アクティ大阪)と、5月4日にオープンするノースゲートビルを結んでおり、1階に下りずにヨドバシカメラ方面や阪急梅田方面に向かうことができる。
JR西は「回遊性の高まりとともに、大阪・キタが一体となって魅力を発信していきたい」と話している。(小河雅臣)