福島第一原子力発電所の事故を受けて、隣の韓国では、全国的に雨となった7日、福島から飛来した放射性物質が雨とともに地上に落ちるのではないかと心配して、休校などの措置をとる学校が相次ぎました。韓国政府は過剰な対応をとらないよう呼びかけています。
韓国では、福島第一原発の事故で放出されたとみられる微量の放射性物質が各地で確認されており、市民の間からは、国内の水道や農産物にも影響を与えるのではないかと不安の声が上がっています。さらに、7日は全国で雨となり、福島から飛来した放射性物質が雨とともに地上に落ちるのではないかという懸念も強まりました。こうしたなか、ソウル近郊のキョンギ道では、これまでに42の小中学校と84の幼稚園の合わせて126校が、休校または休園の措置をとったということです。韓国政府は関係部署による対策会議を開き、福島からの放射性物質が7日の雨に含まれている可能性は極めて低く、仮に含まれていたとしても微量で人体に影響はないと発表しました。そのうえで、各地の学校に対して、国民の不安を招くような過剰な対応をとらないよう呼びかけています。