VOL.4 6/23号

本日(6/23)発売の「週刊プロレス」に、中とじカラー8ページで「国際プロレス特集」が組まれているので、是非ご欄下さい。
さて、先週の更新以降に収録が決定した8試合のラインナップを列挙いたします。

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アニマル浜口、寺西 勇 対 ベン・アレキサンダー、ボブ・スイータン(昭和56年1/30 茨城県常陸太田市民体育館)
ラッシャー木村 対 マイク・ジョージ(IWA世界ヘビー級選手権 同)
マイティ井上 対 スーパースター・ビリー・グラハム(昭和54年4/20冨山市体育館)
ラッシャー木村 対 上田馬之助(IWA世界ヘビー級選手権 同)
ラッシャー木村、マイティ井上 対 テリー・ラザン、ポール・エラリング(昭和56年4/18 後楽園ホール)
阿修羅 原 対 スチーブ・オルソノスキー(同)
大木金太郎 対 アレックス・スミルノフ(昭和55年10/11越谷市体育館)
ラッシャー木村 対 ロン・バス(IWA世界ヘビー級選手権 同)



昭和54年から56年にかけてのIWA世界ヘビー級選手権3試合を含む、非常にマニア好みのラインアップ。IWA世界ベルトを一時は締めたスーパースター・ビリー・グラハム、そしてアレックス・スミルノフが満を持して見参。「グラハムのコピー」といわれたポール・エラリングの初来日の試合もあり、本家グラハムとの比較も面白い。そして「日本マット史上、最高のヒール」上田もここで遂に登場!上田はこの試合の約3年前、昭和51年の5月から7月にかけての2シリーズ、国際に参加したことがある(この昭和51年のときのテレビ素材は、残念ながら存在しない)が、そのときには凶器攻撃でラッシャー木村からフォールを奪い、一時的ではあったがIWA世界のベルトを腰に巻いた経緯がある。従ってこの富山でのIWA世界戦は3年ぶりの遺恨試合で、単なる流血試合ではない「怨念」に満ち溢れた壮絶な喧嘩マッチの様相を呈している。上田馬之助は昭和15年の生まれなのでラッシャー木村より一つ上。この対決時点で木村37歳、上田38歳であり、肉体的にもピークにあった頃の試合と言える。上田はこのあと国際から再び新日本にUターンし、昭和56年には全日本へ戦場を移したので、国際への参加はこの昭和54年がラスト。「さすらいの金狼(昭和51年にはまだ黒髪も残しており『まだら狼』と呼ばれたが、昭和54年には完全に金髪に染めて『金狼』に変身)」といわれていた全盛期の上田馬之助の凄みをじっくりと味わっていただきたい。もう一つの注目試合は、阿修羅原対オルソノスキー。原が4ヶ月のアメリカ実戦修行を終えた凱旋帰国の第1戦としてメインエベントに組まれた試合で、テレビ東京がレギュラーの中継(毎週月曜日の夜8時〜8時54分)を打ち切ったあとに、特別番組の形で深夜ワクで「録画中継」された一戦。「録画中継」とカギカッコを付けたことには意味がある。この試合の放送は1週間以上あとの録画放送だったのだが、前日(4/17)の「東京スポーツ」に「原、新兵器での勝利を予告!」と題して、アメリカから持ち帰った「雪崩式ブレーンバスター」を公開練習で披露した記事が載った。そして、この記事を見た新日本プロレスの木村健吾が、「生中継」(ワールドプロレスリング=昭和56年4/17鹿児島)で「原より先に」この技を、やってしまったのだ!文字どおり、新聞をちらっと見ただけの「見よう見まね」でやってしまった木村健吾の度胸も凄いというべきだろう。しかし、仕掛けられた相手の藤波は空中で猫のように体を切り返し、逆転のボディプレスでピンフォール勝ち!つまり、この木村対藤波こそ「雪崩式ブレーンバスター」という大技の日本デビュー(しかし失敗)だったわけである。そして、木村健吾が失敗した翌日、原は見事にオルソノスキーを「正調・雪崩式」でピンフォールしてみせた(成功)わけだが、ここに収録されているのが、まさにその試合だったというわけだ。ルイジアナを中心としたMSWA地区で活躍していたスコット・アーウィンというレスラーが「スーパープレックス」という名前で切り札としていたものを原が盗んだものであったが、それを日本初公開する前、木村に先にやられるとは夢にも思わなかったろう。これも、当時の日本マットにおける「企業戦争」がいかに熾烈だったかの証明である。ロン・バスは初来日が全日本(昭和52年2月)だったが、このあと国際にエースとして来てIWA世界ヘビーに挑戦した試合を収録。この4年後には全日本にリターンしてスタン・ハンセンと馬場、鶴田を破りインター・タッグ王座を奪取しているが、この木村戦時点では、まだまだ発展途上のガイジン選手という感じだった。次週はいよいよ「AWAの帝王」バーン・ガニアが3試合に登場!お楽しみに!



追記 
「旗揚げからのパンフレットが全て、全ページ収録されていると聞いたのですが、画面にはいっているのですか?どう入れてあるのですか?」というご質問を多く頂いております。これらは、全て「画面」に「特典メニュー」として取り込まれております。ですので、ご自分で、DVDリモコンのボタンを押しながらお好きなページを探してお楽しみいただく形です。今回は1967年(昭和42年)1月の「パイオニア・シリーズ(旗揚げ=これは東京プロレスとの合同興行だったので、このパンフにのみ、A.猪木選手も紹介されている)」から1974年(昭和49年)3月の「チャレンジ・シリーズ(G.馬場が特別参加)」までの合計42シリーズを収録してありますので、約500枚の画面から、お好きなページをお好きなだけじっくりお楽しみ頂ける、まさに「クロニクル」です。こちらもご期待下さい(1974年5月〜1981年8月のパンフはクロニクル下巻に収録予定)。

VOL.3 6/16号

さて、先週に引き続き、収録が決定した16試合をお知らせします。

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マッハ隼人 対 ホセ・アローヨ(昭和56年1.7館山市民センター)
寺西勇 対 ボブ・スイータン(同)
ラッシャー木村 対 マイティ井上(同)
鶴見五郎 対 ジ・インベーダー(昭和56年1.20大阪府立体育館)
ラッシャー木村 対 レオ・ロペス(同)
寺西勇 対 ホセ・アローヨ (同)
ラッシャー木村 対 ジ・インベーダー(昭和56年1.29栃木県黒羽町総合体育館)
ボブ・スイータン 対 ホセ・アローヨ(昭和56年1.26和歌山県白浜会館)
アニマル浜口 対 ジ・インベーダー(同)
ラッシャー木村 対 マイク・ジョージ(同〕
寺西勇、マッハ隼人 対 エル・コバルデ、エローデス(昭和56年2.28後楽園ホール)
マイティ井上、アニマル浜口 対 レイ・キャンディ、レッド・デビル(同)
ラッシャー木村 対 ルーク・グラハム(同)
マイク・ジョージ対鶴見五郎(昭和56年1.31大和市車体工業体育館)
マイティ井上、アニマル浜口 対 ジ・インベーダー、ホセ・アローヨ(同)
ラッシャー木村 対 ボブ・スイータン(同)



これらの試合は「ルー・テーズ杯争奪予選リーグ」として行われた昭和56年1月〜2月の「新春パイオニア・シリーズ」と「スーパーファイト・シリーズ」のものだが、金網デスマッチに代表される「流血試合」が全く無く、かつての「IWAワールド・シリーズ」(1〜6回)の伝統を受け継いだ技と技、力と力の攻防が随所に見られる好試合ばかりである。また、ブロックに別れたポイント争いだったので、同じブロックに入ったラッシャー木村とマイティ井上の大物対決や、ガイジン選手同士の異色対決もマニア泣かせ。この中で圧倒的な強さを見せて秋に行われる予定だった「決勝リーグ戦」に進出したのは「ミズーリの電光男」マイク・ジョージ。河津落とし、ブレーンバスター、ダイビングヘドバットと大技を繰り出して日本勢を圧倒し、リーグ戦で木村を破った試合も収録。マスクマンが二人でてくるが、ジ・インベーダーの正体がロベルト・ソト、レッド・デビルの正体がビル・ホワイト。いずれも新日本プロレスに来日経験があり、「二番煎じ」を敬遠しての急造マスクマンだったが、それなりに個性を発揮して面白い存在感を示している。スペインで最強といわれていたホセ・アローヨの渋いレスリングにも注目してほしい。日本陣営では、独特のルチャ・リブレ殺法で新風を吹き込んだマッハ隼人のファイトぶりも新鮮だ。ヒールに転向していい味を見せていた鶴見も頑張っていた。また、ライバルの井上、浜口に負けじと渋いベテランぶりを見せていた寺西など、国際がいかに個性派揃いの団体であったかを再認識させられる試合の連続だ。国際プロレスが8月に崩壊したため、この「ルー・テーズ杯争奪」の決勝リーグは実現することがなかったが、決勝リーグには前述のマイク・ジョージを初め、おそらくジプシー・ジョー、アレックス・スミルノフ、ジョー・ルダック、モンゴリアン・ストンパー、キラー・ブルックスらの常連も総出場していたろうから、これらのガイジン選手同士の一騎打ちは何としても見てみたかったもの・・・・・30年前の「見果てぬ夢」は、今も尽きない。

VOL.2 6/9号

流智美です。今回の作品でプロデュースと監修を担当しています。よろしくお願い致します。
ラッシャー木村さんの急逝を受け、年末発売予定だった作品を8月に発売しよう、ということになりました。その関係で、スタッフ一丸となり全力の「突貫工事」状態となっていますが、頑張っていい作品にしますので、よろしくお願いします。
毎週、水曜日にこのHPを更新しますので、8月まで、楽しみに覗いて頂けたらと存じます。

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まず最初の更新は、順序立て、という観点も大事だと思いますので、Disc1の冒頭に収録されている対談「国際プロレス誕生の真相」から紹介していきたいと思います(約65分)。私が司会を担当し、ゲストとして国際プロレスの創設から崩壊までの全てをご存知、と言って差し支えのない評論家の菊池孝さん(77歳)と、先日5・22のNOAH後楽園で盛大な引退式をされたマイティ井上さん(61歳)のお二人に登場いただき、1966年(昭和41年)から1968年(昭和43年)にかけて吉原功、ヒロ・マツダ、A・猪木、豊登(敬称略)の4人が、国際、東京の二大新団体を立ち上げた経緯を一気に語っていただきました。
力道山時代から、その死後にかけ(1955〜1965)、それまでの「日本プロレス独占体制」にあった日本マットが、なにゆえ、この「昭和41年」になって突如、大分裂を起こしたのか?その起源がわからないと、国際プロレスという団体を理解することはできないし、このDVDを楽しんでいただく興味も半減してしまいます。もう43年も前の話なので聞きなれない固有名詞もたくさん出てきますが、そこは画面に収容されている当時のパンフレット(今回は旗揚げから昭和49年までの、いわゆるTBS時代を全ページ収録しました)を参照いただきながら、「ああ!あの人のことか!」と思い出しながら楽しんでいただければと思います。私自身、初めて聞く話も多く、腰を抜かすようなビックリトークを楽しませていただきました。
国際プロレスの旗揚げは1967年1月の「パイオニア・シリーズ」でした。このシリーズは吉原社長とヒロ・マツダが、半ば活動不能に陥っていた東京プロレスのエースA・猪木を特別参加させたというのが真相でしたが、そのへんの実体、真相が全て語られている貴重な「証言対談」といえましょう。

次に、まず一回目の更新ということで、収録が決定済みの試合の発表(1回目)です。
映像は全て当時の家庭用ホームビデオ(ベータマックスかVHS)で録画されたものなので、やや画面が粗いものもございます(テレビ東京さんにもオリジナルのマスターテープは残されていない試合ばかりです)。ですがプロレス史的に「絶対に、後世に残したい」とも考えまして、素材の「レア性」ということも重視し、仮に映像が粗くても、この機会に漏れなく収録することを優先させて戴きました。その点、購入して頂くお客様におかれましては、あらかじめお含みおきいただきたいと存じます。(また、2005年、2007年にポニー・キャニオンから発売されたDVD BOXに収録されたものは入れておりません)。



マイティ井上、アニマル浜口 対 木村健吾、永源遙(昭和55・3・31後楽園ホール、IWA世界タッグ選手権)
阿修羅原 対 剛竜馬(同・WWU世界ジュニア・ヘビー級選手権)
大木金太郎 対 ニック・ボックウィンクル(同 AWA世界ヘビー級選手権)
ラッシャー木村 対 ジョニー・パワーズ(同 IWA世界ヘビー級選手権)
大木金太郎 対 ジョー・ルダック(昭和55・4・13後楽園ホール)




最初の4試合は、そう、あの、伝説の「世界4大タイトルマッチ」です。浜口が長期欠場に追い込まれたあのシーンも収録されており、今回の作品の大きな要となっています。また、大木対ニックは、大木選手の長いレスラー人生の中でベスト5には間違いなくランクされる名勝負だと思います。
来週からも、収録が決定した試合を続々とこのHPで発表していきますので、お楽しみに!

VOL.1 6/1号

ラッシャー木村さんの
ご逝去を悼んで

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 その訃報は突然飛び込んできました。  
国際プロレスの、これまでソフト化されていない素材がまだたくさんある。それを集めて「これが国際プロレスの決定版だ」と言えるような作品を作ろうと、作業を開始して間もなくのことでした。  
 その温かな人柄で、誰からも愛されたラッシャー木村さん。プロレスラーとしては優しすぎたのかもしれませんが、国際プロレスを守る為に、エースとして必死の闘いを続けたことは、誰もが知っています。  
 その知らせが届くほんの3日前、このDVD-BOXに収録するため、マイティ井上さん、菊池孝さん、流智美さんの3人が集い、国際プロレス旗揚げ当時の思い出話をしてくれました。マイティ井上さんはその時、「木村さんはとても責任感が強く、国プロのために自分の身体を痛めつけ、毎日大量の血を流しながら頑張ってくれていた。今は具合が悪いようだが、早く良くなって欲しい。」と語っていました。  
 ラッシャー木村さんが本当にたくさんの人たちから愛されていたことは、翌日の新聞が物語っています。あらゆるスポーツ紙ばかりでなく、朝日、読売、毎日、産経、日経とすべての一般紙が写真入りでその訃報を伝えていました。  
 木村さんがいなければ、この企画も成立しなかったかもしれません。プロレス界に残して下さった多大なる貢献に感謝し、この作品を木村さんに捧げたいと思います。
 ラッシャー木村さん、どうもありがとうございました。末長いご冥福をお祈りいたします。

国際プロレスクロニクル上巻 2010年8月20日発売

SPD-1328

国際プロレスクロニクル 上巻
[DVD]5枚組カラー1,000分予定/税込¥21,000/品番SPD-1328内容紹介
1966年10月の設立から1981年8月の崩壊まで、約15年間にわたり日本のプロレスに一時代を築いた国際プロレス。故・吉原功社長を中心に、5月24日に急逝した「金網デスマッチの鬼」ラッシャー・木村、マイティ・井上、アニマル・浜口、大木金太郎、グレート・草津、寺西 勇、阿修羅・原らが繰り広げた激闘の数々(テレビ東京放映時代)を、30年の時空を経て今ここに完全再生(収録試合は、すべて初めてのソフト化)。また、創立から崩壊までの全・パンフレット(全ページ)についても、上下巻に分け画面で完全収録。

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