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浅草の外国人観光客 大幅減少

4月7日 14時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所の事故のあと、各地で外国人が帰国したり、日本に来なくなったりしていて、東京の観光名所の1つ、浅草でも外国人客が大幅に減っています。

東京・浅草では、年間およそ3000万人の観光客が訪れ、このうちの半数程度が外国人でしたが、福島第一原発の事故のあと、一時は外国人観光客が全く来なくなりました。ここ数日は欧米からの個人客が徐々に来るようになってきたということですが、それでも、事故の前には大勢訪れていた中国や韓国からの団体客の姿はなく、観光名所の浅草寺や仲見世商店街などを訪れているのは、ほとんど日本人ばかりです。商店街で外国人向けに浴衣やTシャツなどを販売している店の人は「震災前は、6割から7割は外国のお客さんだったのですが、今はほとんどいないので、大変厳しいです。原発事故の影響だと思うので、政府は東京は安全だということをきちんとアピールしてほしい」と話していました。浅草観光連盟の冨士滋美会長は「外国人観光客が大きく減って日本人しかいない昔の浅草に戻ったようです。安全だということが分かれば、外国の方も戻ってくると思うのですが、原発に関しては何もできないので祈るだけです」と話していました。