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みずほ、6億円未回収 ATM停止中、残高以上に支払い

2011年4月7日5時3分

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 みずほ銀行が、システム障害で現金自動出入機(ATM)を止めた4日間、窓口で臨時に預金の引き出しに応じた際、口座の残高よりも多い額を請求されて支払った例が相次ぎ、計6億円強が回収できずにいることが6日分かった。

 みずほ銀は3月18〜21日、すべてのATMをほぼ止めた。代わりに、全国の本支店と出張所を開け、窓口で1人10万円まで払い出す臨時の対応をとった。4日間で約23万件、計約196億円を支払った。

 その際、みずほ銀はオンラインシステムが止まっていたため、払い出しを請求した人の預金口座の残高が確認できなかった。このため、残高不足なのに請求通り満額支払ってしまう事態が起きた。

 みずほ銀はシステム復旧後、残高不足だったことを確認。足りない分は、口座に新たに入金されれば、すぐに引き落としてきた。それでも6日時点で6億円強が回収できていない。

 みずほ銀は当初から、残高を超えて払い出しに応じてしまう可能性があることを認識していた。だが、東日本大震災の影響で現金が必要な人が多い時期にATMをすべて止める事態となったため、現金引き出しに応じることを優先させた。

 未回収の6億円強の中には、同じ人物が複数の支店を回る、明らかな「不正」とみられる引き出しもあった。みずほ銀は、不足分を入金するよう預金者に電話でお願いしているが、それでも入金が無いときは法的措置も辞さない構えだ。

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