気象・地震

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東日本大震災:川嶋あいさんと卒業生合唱 震災の夜歌った「旅立ちの日に…」

 ◇宮城県南三陸・戸倉小

 東日本大震災の大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町の戸倉小の卒業生と、シンガー・ソングライターの川嶋あいさん(25)が6日、卒業生らが避難生活を送る同県登米(とめ)市立登米(とよま)中で対面した。卒業生は震災が発生した3月11日夜、避難した高台の神社で、卒業式で歌うはずだった川嶋さん作詞・作曲の「旅立ちの日に…」を歌って励まし合った。川嶋さんは24日の本紙夕刊でこれを知り「何か力になりたい」と、休みを利用して来た。

 この日、登米中には卒業生11人と保護者、教員ら計約30人の姿が。校庭でステージに見立てた階段に立ち、川嶋さんと「旅立ちの日に…」を歌った。震災当日の夜、雪の降る神社の境内でも歌った曲。歌い終わると、卒業生や保護者らは涙をぬぐった。

 川嶋さんからは“卒業記念”の木製のオルゴールキットが一人一人に。川嶋さんは「絵を描いて、私に送り返してください。メッセージを添えて再びプレゼントします」と伝えたという。また卒業生が「よかったら8月の卒業式に来てください」と誘うと「必ずスケジュールを空けて来ます」と答えた。

 熊谷美里さん(12)は「『がんばってね』と言われて勇気が出ました」と話していた。【垂水友里香】

毎日新聞 2011年4月7日 東京朝刊

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