５月、無料で「技量審査場所」　両国国技館

　日本相撲協会は６日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、５月は通常の興行として夏場所を行わず、「技量審査場所」という名称で８日から１５日間、両国国技館で維持員席を除いて一般に無料開放して行うことを決めた。賜杯や懸賞は辞退する。３月の春場所を八百長問題の影響で取りやめたため、２場所ぶりの場所開催となる。

　八百長に関与したとして退職勧告を受けながら、退職届を出さなかった谷川親方（元小結海鵬）の解雇処分も決めた。

　相撲協会は、八百長問題が２月２日に発覚して４日後に春場所の中止を決定した。放駒理事長（元大関魁傑）は、場所再開の条件に「調査、処分、再発防止策」の三つがそろうことを挙げた。特別調査委員会は調査で２３人の八百長関与を認定。相撲協会は１日の臨時理事会で２３人に対して引退勧告など角界追放を意味する厳罰を下し、２２人が受け入れた。再発防止策は、７日の新生委員会でまとまる見込み。