南米選手権出場を再検討

　日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は６日、東日本大震災の影響で出場辞退を決めていた７月の南米選手権（アルゼンチン）出場を再検討することを明らかにした。

　協会の小倉純二会長が４日に南米連盟を訪れ、文書で辞退を申し入れ、レオス会長の了承を受けていた。しかし、５日に小倉会長が開催国のアルゼンチン協会を訪れて了承を求めたところ、グロンドーナ会長から「この大会で日本の復興のために力を貸したい」と辞退撤回を求められ、メイスネル大会組織委員長からも再考を促された。

　さらに日本協会には６日までに、ファンから約２５０本の電話が入り、南米選手権の出場を要望する意見が殺到。小倉会長は６日、田嶋副会長への国際電話で「原技術委員長、Ｊリーグとも話してほしい」と再考を指示。日本協会は１１日の常務理事会で再び検討されることになった。

　さらに１２日のＪ１実行委、１３日のＪ２実行委でも再度協議した上で最終決断し、１５日までに回答することになった。田嶋副会長は「辞退もあるし、出場ということになるかも分からない。日本協会として、どういう案をつくれるかだ」と述べた。