きょう午後、佐賀県伊万里市の駐車場で指定暴力団九州誠道会系の組幹部ら2人が2人組の男に拳銃で撃たれ、1人が死亡、1人が重傷を負いました。
発砲した男らは、白い車で逃走していて警察が行方を追っています。
●後藤記者
「今、ブルーシートで覆われているあちらの駐車場で、男性2人が車から降りたところ、何者かに発砲されました。現在、警察が逃げた男の行方を追っています」
きょう午後1時すぎ、伊万里市二里町の山元記念病院の駐車場で、「男性2人が拳銃で撃たれた」と警察に通報がありました。
撃たれたのは、いずれも指定暴力団九州誠道会系の濱ノ上勝則幹部と66歳の元組長で、濱ノ上幹部が死亡、元組員が重傷です。
2人は、この病院に入院している暴力団関係者を見舞いに訪れたところだったということです。
発砲したのは2人組の男で白い軽自動車で逃走しています。
●目撃した人
「銃声みたいな音が3発くらい、パンパンパンと鳴ったんで、おかしいなと思って聞いていたら、男がすごい勢いで走り出してきて、後ろから来た車に乗って逃げたので、発砲事件かなと思っていたら、その後にパトカーが何台か来ていたので、ああ事件だと思った」
九州誠道会と指定暴力団道仁会との間では、抗争事件が相次いでいて、先月29日、久留米市で道仁会系の組員が乗った車に銃弾が撃ち込まれる事件が起きています。
一方、今月2日、大牟田市では誠道会内部のいざこざで組員1人が刃物のようなもので刺され、殺害されています。
今回、射殺された幹部が所属する組織の内部でもトラブルがあったという情報があり、警察は、抗争事件か、あるいは内部のトラブルなのか状況を詳しく調べています。