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【スポーツ】甲子園春夏連覇左腕・島袋、ホロ苦デビュー 5回投げ切れず、敗戦投手に2011年4月6日 紙面から ◇東都大学野球<第1週・第1日>(5日・神宮) 春季リーグが開幕した。昨年甲子園で春夏連覇の偉業を達成した興南高(沖縄)のエースで、中大に進学した島袋洋奨投手(1年)が開幕投手に大抜てきされたが、味方の失策など不運もあり、5回途中に4失点(自責点1)で降板。敗戦投手にもなるホロ苦い東都デビューとなった。6季ぶり1部復帰の駒大が結果、4−2で中大を下した。昨秋覇者の国学院大は亜大・東浜を攻略し、7−1で先勝した。 5回2死二塁、三ゴロに打ち取ったはずが、一塁の捕球ミスの間に4点目の走者がホームを駆け抜けた。ここでたまらず中大・高橋善正監督(66)がマウンドへ向かい、投手交代を告げた。5イニングを投げ切れなかった島袋は「任された先発をしっかりこなせなかったのは悔いが残る。緊張は甲子園ほどじゃなかったけど、腕が振れていなかった」と、硬い表情で反省しきりだった。 ただ、初回の先制点も2死1塁から遊ゴロに仕留めながら、遊撃手が悪送球。4失点中3点が失策絡みで、巨人・山下スカウト部長は「1年生で開幕投手にしては落ち着いてる。4年後が楽しみ」、広島・苑田部長も「ソフトバンクの和田のような投手になりそう」などと、ネット裏では好印象だった。 リーグは異なるが、早大・斎藤佑樹(現日本ハム)と入れ替えで大学球界に現れたニューヒーローに、客足はまずまずで神宮球場のこの日の収益は通常の3割増。 新人の開幕投手は、中大では高橋監督以来48年ぶりの快挙でもあり、背番号は昨秋まで巨人・沢村が付けていたエース番号18。内外の期待、注目度の高さがうかがえた。 指揮官もさほど心配していない。「やっぱり18歳かな。普段の投球じゃなかった。緊張だろう」と笑い飛ばした。甲子園連覇左腕の本領発揮はこれからだ。 (竹村和佳子) PR情報
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