カズ　ブラジルでの慈善試合を辞退

　Ｊ２横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（４４）が５日、ブラジル・パラナ州で行われる東日本大震災のチャリティーマッチ（７日）への出場を辞退したことを明らかにした。

　カズは元日本代表監督のジーコ氏を通じて出場を打診され、２日にはジーコ氏、パラナ州知事の署名で、横浜ＦＣに正式な招待状が届いた。しかし、クラブ幹部とも協議し、ジーコ氏の了解も得る形で辞退を決めた。

　カズは「行きたかったが、リーグが再開する２３日にはいい状態で試合に出たいし、今回は体調を優先して断念した。ジーコも僕が現役で、体調を整える大変さを分かってくれて、『また次の機会があったら』と言ってくれた」と話した。

　今回は辞退したものの、シーズン中も時間が許せば、神戸時代から続ける小学校訪問授業「夢で逢えたら」で、被災者支援を考えているという。「水、電気と、普通に使っていたものがなくなる状態で、自分たちがどうするべきかを、横浜の小学校で話すことも日本の復興のひとつになると思う」と、今後も復興支援活動を続けるつもりだ。