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【サッカー】日本代表 南米選手権出場を辞退2011年4月6日 紙面から サッカーの日本代表が、招待参加する予定だった南米選手権(7月、アルゼンチン)の出場を辞退することが決まった。日本サッカー協会の小倉純二会長が4日、パラグアイ・アスンシオンの南米サッカー連盟を訪れ、ニコラス・レオス会長に東日本大震災の影響で出場は困難との意向を伝え、了承された。今年9月に始まる2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のアジア3次予選に向け、日本代表の強化プランは大幅修正を余儀なくされた。 苦渋の決断だが、なかば必然の結論だった。震災からの復興を第一義とし、南米強豪国との真剣勝負を失うのと引き換えに、Jリーグの日程消化を優先。小倉会長が南米サッカー連盟にレオス会長を訪ね、出場辞退の意向を伝えると、「非常に残念だが、状況は分かっている。早い復興を願っている」と受け入れられた。 東日本大震災の影響で延期された3、4月のリーグ戦が大会開催期間と重なる7月に組み込まれることになり、国内組の主力による代表編成が困難となった。原技術委員長を中心にザッケローニ監督らと協議を重ね、可能なメンバー編成を模索。欧州組、U−22組などあらゆる方策を探ったが、断念せざるを得なかった。 南米連盟は公式サイト上で、レオス会長に宛てた小倉会長の「手紙」を公開。小倉会長は「日本サッカーの発展を語るのは、南米から受けた影響を語るのと同義」と感謝の意を示したうえで、震災の影響で「日本の基盤、Jリーグは前代未聞の危機に直面している」と深刻な被害状況を指摘。「優先すべきは人命救助と復興。いまは中断予定だった期間を国内リーグの日程消化のために使わざるを得ない」と理解を求めた。 一方で、代表強化という視点から導けば、敵地でのアルゼンチン戦などを失ったのは大きな痛手だ。ザッケローニ監督は強豪国とのマッチメークを要望。空前の危機にひんするニッポンと同様、ザッケローニ監督率いる日本代表も想定外の難局に直面した。 PR情報
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