阿久根市議会:住民投票で解散が成立 4月に出直し選

2011年2月20日 21時32分 更新:2月20日 22時9分

議会解散の賛否を問う住民投票で、1票を投じる有権者=鹿児島県阿久根市鶴見町で2011年2月20日午後2時49分、黒澤敬太郎撮影
議会解散の賛否を問う住民投票で、1票を投じる有権者=鹿児島県阿久根市鶴見町で2011年2月20日午後2時49分、黒澤敬太郎撮影

 鹿児島県阿久根市議会(定数16)の解散の是非を問う住民投票は20日に投開票され、解散賛成が有効票の過半数だった。昨年12月の竹原信一前市長(51)解職に続き、議会も解散となった。さまざまな混乱や批判を招いた約2年半の竹原市政を巡り「原因は議会にもある」との市民の不満が背景とみられる。

 「天王山」の出直し市長選が終わったばかりとあって、投票率は67.72%と市長解職の住民投票の75.63%を下回った。当日有権者数は1万9631人。出直し市議選は統一地方選で実施され、4月24日に投開票される。

 解散は、竹原派市議らでつくる市議会リコール実行委員会が有権者の半数近い8768人分の署名を集めて直接請求。出直し市長選では「対決より対話」と市政正常化を訴えた西平良将市長(38)が初当選したが、竹原派と反竹原派の対立構図は解消せず、今回の住民投票でも両派が激しく対決した。

 阿久根市では竹原前市長初当選の08年夏以降、出直し選挙や住民投票が相次ぎ、次の出直し市議選が9回目。市選管などによると、経費は総額約1億円という。【福岡静哉、馬場茂、村尾哲】

●阿久根市議会

解散住民投票

賛 成 7,321

反 対 5,914

=選管最終発表

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