2011年2月18日 21時20分 更新:2月18日 21時32分
【カイロ和田浩明、伊藤智永】北アフリカのリビアで続く大規模な反体制デモは、イスラム教徒による金曜礼拝が行われる18日午後も計画されており、さらなる流血の事態も予測される。一方、ムバラク政権が崩壊したエジプトでも金曜礼拝に合わせ「勝利の行進」と銘打つ大集会が全国各地で行われた。参加者は民主化への誓いを新たにし、政権崩壊までのデモで犠牲になった365人を追悼した。この日はバーレーンやイエメンでも引き続きデモがあった。
リビアで最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモは、反体制派ウェブサイトなどによると16日の発生以来、首都トリポリや第2の都市ベンガジを含む7都市に拡大した。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部ニューヨーク)によると、17日までに治安部隊による弾圧などで少なくとも24人が死亡した。
ベンガジの男性住民は毎日新聞に「戦場のようだ。治安部隊は実弾を発砲している」と語った。