学力テスト:全員参加復活へ 専門家会議で検討 文科省

2011年2月18日 12時25分 更新:2月18日 12時51分

 文部科学省は18日、小学6年と中学3年を対象に毎年実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、全員参加方式を復活する方向で検討を始めた。全国学力テストは07年度にスタートしたが、昨年から約3割の抽出調査に切り替えたばかり。「自治体間や学校間の過度の競争をあおる」という批判を受けて見直した経緯があり、復活が決まれば論議を呼ぶのは確実だ。

 全国学力テストのあり方を検討している文科省の専門家会議が同日開かれ、「数年に1度はきめ細かい調査を実施することについても検討する必要がある」という表現を盛り込んだまとめ案を議論した。

 表現の細部に異論は出たが、少なくとも数年ごとに全員参加で実施することについては委員の大勢が賛成しており、3月末までに結論を出すことにしている。

 昨年4月に初めて行われた抽出調査は、抽出から漏れても学校側が希望すれば参加できる方式にしたため、最終的には小中学生の7割以上が参加。その後、同省が全国の都道府県教育委員会に行ったアンケートでも、約7割の教委が全員参加の復活を要望していた。【井上俊樹】

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