2011年2月17日 19時56分
昨年10月に実施した国勢調査で、大阪府の人口(886万2896人)が神奈川県(904万9500人)に抜かれ、東京都に次ぐ2位から3位に転落したことが分かった。大阪府が17日、速報値を発表した。都道府県がまとめる月別推計人口では06年5月に逆転しているが、国勢調査でも、1960年以来半世紀守ってきた2位の座から陥落した。
前回国勢調査(05年、確定値)では、大阪府が881万7166人、神奈川県が879万1597人で、かろうじて2位を維持した。しかし今回、大阪府が前回比0.52%(4万5730人)増にとどまったのに対し、神奈川県は同2.9%(25万7913人)も増えた。大阪、堺両市の大都市部で約4万9000人増えたが、周辺市町村で人口減が目立ったという。
府は「大阪は首都圏と並ぶツインエンジンを目指している。雇用の創出などにより経済力を高めることで人を集めたい」としている。【佐藤慶】