はじめに

2011年04月06日(水) テーマ:備忘録
本ブログの最初のエントリーである。「はじめに」ということで、導入をしておこう。

私は、2008年から2010年まで足かけ3年間、「実践自然保護団体 日本熊森協会」(以下「熊森」と呼ぶ)にてボランティアをした経験を持つ。このブログの目的は、一言で言えば「糾弾」「懺悔」である。足かけ3年の経験において、私が見聞きし、感じたことを記し置き、熊森という団体の実態を明らかにすることがその手段である。「これから熊森に入会しようかな」とか「ボランティアをしようかな」と考えている人や、一般の熊森会員が、このブログを読んで熊森という団体についてご一考いただければ幸いである。

なお、私の名は、「ジョン・スミス」とでも名乗っておこう。これから私が記していくことは、私一人の体験に基づくものであるが、おおむね同様のことを感じる者は、熊森に関わりを持った者ならば、中枢にいる一握りの数名を除いて、大なり小なり感じていることであろう。「名無しの権兵衛」を意味する「ジョン・スミス」の名を使うのは、これらの人々の声を一部代弁する意味も込めていると付け加えておこう。もっとも、これから私が書いてゆくことを読めば、私がどこの誰であるかなど容易に特定され得ようし、もとより正体を隠すつもりなどない。熊森が名誉棄損で告訴するというのであればするがいい。いつでも受けて立つ。

この熊森とはいかなる会であるのか、まずは説明しておく。同会は、兵庫県西宮市に本部を置く会員制の自然保護団体である。1992年、当時兵庫県尼崎市の中学校教諭だった森山まり子と、一部生徒が起こしたツキノワグマの保護を求めた運動に端を発し、1997年に発足、2011年には一般財団法人の法人格を取得している。「豊かな森を次世代へ」「植物+動物=森」をスローガンに掲げ、自然林、原生林および野生動物の保護を理念に謳っている。詳しくは同会のHPWikipediaなどを参照されたい。Wikipediaの記事であるが、私が見たところだいたいにおいて現実に合致している。

私が担当していたのは、主としてフィールド活動(元ボーイスカウトなので)であるが、他にも環境大臣に直訴に行ったり、COP10に向けた外来生物問題のシンポジウムを荒らしに行ったり、奥山保全・復元学会の結成をしたり、まあいろいろやらされた。(嘆かわしいことに、当時の私は、それらがすべて「良いこと」と思って自主的にやっていたのだが・・・)

なお、熊森は会員数を2万6000人と発表しているが、これは実態を反映したものではない。熊森の個人会員には、次の4種類が存在する。すなわち、正会員、寄付会員、ボランティア会員、賛同会員の4種別である。このうち、会費が発生するのは正会員(年会費6000円。学生は半額)および寄付会員(年額1000円以上の自由額寄付)の2種である。この2種の会員の数は、2010年4月の時点で約6500人であった。約1年前の数字であるが、昨今の不景気から察するにも、これがわずか1年でそう爆発的に増えたとは考えにくい。

問題なのはここからだ。通常、会費の発生する団体であれば、会費を一定年数滞納すれば、退会扱いとなるのが適当であると考えられる。しかし、熊森の場合、会費の支払いを滞納した正会員、寄付会員を、「賛同会員」として計上し、その合計を2万6000人として公表しているのだ。会費の支払いをせず、自分の意識としては「もう熊森は退会した」と言うような人まで「賛同会員」として計上していることになる。だから、2万6000人という数字は実態を反映したものとは言えない。また、事務処理の手続きが煩雑になり、徒に職員やボランティアスタッフを長時間拘束する一因にもなっている。さらに、熊森はこの数字を背景に国会議員に働きかけ、議員連盟まで作らせている。ただでさえ実態を反映しない会員数を公表している上に、それを背景に政治活動までやっているのだから、このような数字の公表の仕方は、大いに問題があると言わざるを得ない。

このような団体で、私は足かけ3年の間、何をして、何を感じたのか、これからここに記し置く。次回からは、私と熊森との出会いに始まり、時系列に沿いながら話を進めていくことにする。
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