本当の伊達直人
テーマ:ブログ最近、タイガーマスクの主人公『伊達直人』という名前で全国各地の児童養護施設に、ランドセル等の物品を匿名で贈る行為が相次いでいるというニュースを見た。
なるほど、タイガーマスクの主人公『伊達直人』は確か設定が児童養護施設出身(当時はフツーに孤児院とか書かれたけどさ)ということで、そこから『あしながおじさん』的に名前を使ったのであろうか。
たしか最初の贈り主はその『伊達直人』の名前で結構な金額の現金を贈っていたはずで、私もいい話じゃないかと思っていた。
が、その後に続く、匿名の寄付についてはいかがなものかと思う。
なんでも、全国各地でその後も『伊達直人』とか、『矢吹丈(もちろん、あしたのジョーの主人公)』の名前でランドセルだか、文具だかを贈る人間が何人も出て、
挙げ句の果てには、2ちゃんねるで『ムスカ(天空の城のラピュタの悪役)の名前で寄付をしようと思っているが、どうしたらよいか』といった相談まであったと聞くが、一体何のつもりなのだろうか。
まず最初の『伊達直人』が結構な金額の現金を寄付したということで、あえて本名で贈らなかったのは分かる。
まあ、下手に本名で寄付をして『○○県○○さん、児童養護施設に寄付』なんて新聞にでも出たら、偽善の匂いがプンプンするから、そういうことを考えて名前を出さなかったというのは想像できる。
しかし、その後の人間が勝手にランドセルを児童養護施設に送りつけて『伊達直人』なんていうのは、偽善を通り越して悪意する感じる。
寄付するなら、なぜランドセルでなくお金で贈らないんだ。
そして、たかだかランドセル数個程度を贈るのに、なぜ本名を名乗らないんだ。
それにランドセルをもらって児童養護施設が本当に喜ぶものなのだろうか。
サイズだって、色だって、使う子供は選びたいはずだし、児童施設だってそうしてあげたいはずだ。
それを、ランドセルをいきなり『伊達直人』の名前で送り付けてというのは、当人の自己満足か、そうでなければ、最近のニュースに便乗した愉快犯的な行為としか思えない。
本当に児童養護施設の子供たちのために何かを贈りたいというのであれば、当たり前の話だが、ランドセルではなく金を贈るべきであろう。
そして、下らない考えで思いついた偽名などではなく、堂々と本名を名乗るべきであろう。
それこそが、本当のタイガーマスク『伊達直人』なのではないだろうか。
1 ■伊達直人
最近、各地に広がっている「タイガーマスク運動」を見ていて、私も矢口さんと同様の感想を抱いています。
私が「伊達直人」のことを知ったのは、5日の夜のNHKのニュースで小田原市に2番目の寄付がおこなわれたときでした。前橋に現れた最初の「伊達直人」に感銘を受けて寄付したという
内容でした。
子供のときからタイガーマスクのファンだった私はこのニュースを見て感動しました。
しかしその後、各地に広がっていった寄付は言葉は悪いのですが、愉快犯というか便乗犯のような気がしてなりません。善意を押しつけて自己満足しているだけではないでしょうか。
ニュースを見ていて久しぶりに「タイガーマスク」の原作を読もうと思いました。
学生のころに全巻をそろえていたにもかかわらず、実家に戻って本棚を整理したときに処分してしまい読むことができません。
ニュースで注目されているので復刊されると予想しています。
私は原作よりもテレビアニメのほうが好きでした。原作の漫画がやや子供向けだったことと比較すると、アニメは大人の鑑賞に耐えられる内容だったと思います。DVDが販売されているのですが、高いので購入して見ることは躊躇しています。