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皇太子ご夫妻 被災者を励ます

4月6日 18時56分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

皇太子ご夫妻は、6日午後、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故を受けて、福島県のいわき市などからおよそ130人が避難している東京・調布市の味の素スタジアムを訪れ、被災した人たちを励まされました。

今回の大震災で、ご夫妻が避難所に出かけられるのは初めてで、療養中の雅子さまにとっては、皇居での新年行事などを除けば、半年ぶりの外出を伴う公務となりました。ご夫妻は、まず、20人ほどが休んでいた体育室を訪ね、床にひざをついて、一人一人に話しかけられました。皇太子さまは、家族連れの話に耳を傾け、「お体はいかがですか。こちらにいらっしゃるまで大変でしたか」などと気遣われていました。雅子さまも、孫に連れられて避難してきたというお年寄りの女性に、「お孫さんがいらっしゃるから心強いですね」などとことばをかけ、励まされていました。また、避難している女性の1人が、天皇ご一家が国民と困難を分かち合おうと節電していることについて、「心にとめていただいて、ありがたく思っています」と感謝の気持ちを伝えると、お二人はうなずきながら耳を傾けられていました。福島県浪江町から避難してきた83歳の女性は、「雅子さまから『お体を大事に』と言われ、心の優しい方だと思いました。本当にありがたかったです」と話していました。