渡部信子さんをご紹介します。

人生を2度楽しむ・・・・八雲町郊外で喫茶店を経営している渡辺信子さんをご紹介いたします。
渡辺さんはご主人と2人で平成3年7月に川崎市から八雲町へ移り住みましたが、八雲町へ来て10日目にご主人が病気で亡くなるという人生最大のハプニングが起きました。
その後息子さんと2人で生活し、現在は1人で生活しています。

渡辺1

名前 : 渡辺 信子 (わたなべ のぶこ)さん
職業 : 喫茶店経営

家族構成を教えて下さい

道外に娘2人と息子1人が住んでいます。

八雲町へ移住したきっかけは?

夫が小学校6年まで八雲町市街地に住んでいて、平成元年の夏に、昔住んでいた町を家族にみせたいと来町しました。
その時に、秋には川に鮭が遡上することを聞いて見たくなり9月に夫と再び八雲町へ来て、この町が気に入り上八雲へ住むことを決めました。
当時は、子供たちも川崎で結婚や就職をしていたので、ここへは夫と2人で来ることにしました。

 

上八雲の印象は

ここは、四季がはっきりとしていてとても気にいってます。春の雪融けとともに黄色いスイセンや色々な
花が咲き出し、秋の紅葉よりもきれいで感動的です。最初の頃は、隣の家まで4kmも離れている家
があって驚きました。ここは市街地からは10ほど離れてますが、車で移動しても15分くらいですから、
時間的には川崎に住んでいた頃とあまり変わらず、
不便さを感じません。(距離は随分違ってますが・・・)

 外観

 店内

看板

喫茶店を始めた理由は

夫は釣りと絵が好きで、当初は趣味を満喫しようと考えてましたが、ここを買ってから趣味の一環として夏場だけでも店をやろうということになりました。それで、川崎在住中に調理師の資格を取りました。このログハウスは、群馬県の業者に建設をお願いし、自分は家が出来上がるまで自動車学校で免許の取得をしました。夫が途中で亡くなり、目の前が真っ暗になりましたが、息子が仕事を辞めて八雲町に来てくれて、秋には店をオープンさせることができました。生活のために欠かせないものとなりました。

店名 昴(すばる)のゆらいは

冬の夜空に輝く牡牛座の中にあり、西洋名はプレアデス、肉眼では6個の恒星が見えるむつら星(六連星)とも呼ばれています。漢字の昴を充てていて、この意味はひとつにまとめる、統(す)べるということらしく、夫が家族みんな離れて暮らしていてもひとつにまとまっているという意味を込めて付けました。

八雲町へ移住して困ったことはありますか?

最初の2年間は息子と一緒に生活をしていたが、ここでは就職先がなく、別々に暮らすことになりました。良い就職先があれば1人暮らしにならずに済んだので、とても残念です。

今の心境は

人と接するときに、自分から心を開かないと相手も距離をおいてしまいます。自分だけで良いと考えては生活していけませんね。始めは中々いらっしゃいませとかありがとうございますが恥ずかしくて言えなかったし、人に話しをすることができませんでした。でも、自分が心を開いて接することで、相手とも親しく接することができるようになりました。自分には帰る先もなく、ここしかないと思ったら考えも変わることができました。ここに来て、違った生き方ができよかったと思ってます。友人からは人生を2度楽しんでいてうらやましいと言われます。

渡辺2

 店内2

お世話になった皆さんに一言

夫が病院に運ばれた時に新鮮な血液がなければ手術ができないと多くの人に輸血をしてもらいましたが、そのときは気がまわらず、お礼が言えませんでした。あとで新聞に広告を載せる方法を知りましたが、
当時はずうっと知らずに気になっていました。遅くなりましたが、お世話になった皆さんにお礼を述べたいです。どうもありがとうございました。・・・

移住を考えている人へメッセージ

海が好きな人、山が好きな人と好みが色々あると思いますが、ここは自然の中にいる幸せを実感できる場所だと思います。
山が好きな人は是非一度いらしてください。

ありがとうございました。

渡辺3