創価の森の小さな家

　　　　　　　　　　　　　◇姪っ子と甥っ子への「卒業祝い」と「就職祝い」
妻の妹夫婦の長女と長男。
幼少のころから可愛がってきた。
その姪っ子と甥っ子が、2人同時に学校を卒業した。
長男は就職を決めた。けれど、長女は就職できなかった。
1人だけお祝いする訳にはいかない。
そこで、長男には就職祝い、長女には卒業祝いということで包むことにした。
以下に、その長女と長男に書いた手紙を紹介する。
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Ｈ（長女）ちゃん。今回、就職祝いはできないけれど、卒業祝いを包みます。
少ないけれど、新しい人生のスタートのお祝いです。受け取ってください。
厳しい就職戦線でしたね。（中略）
人生は長い。これからです。遠回りのように見えても、コツコツと自分を磨き、学び、鍛えていく人が勝利者になります。
おじさんはエリートではなかったし、大した能力もなかったので、若い頃は苦労が多かった。輝くような笑顔で、はるか前方を歩いていく同級生を見て、惨めな気持ちで一杯になりました。未来に明るい展望が見えず、悲しい思いもしました。
けれど、おじさんは、小さな会社に入り、黙々と目の前の仕事をした。人生は自分の実力でしかない。汗まみれで仕事をした。やがて、その苦労が、全部、自分の財産になりました。
悔しさがバネになりました。悲しさが、思いやりの心になりました。
Ｈちゃんの人生は、これからです。青春はダイヤモンドのようなものです。苦労しながら磨かれる。（中略）
おじさんは、一生涯、Ｈちゃんの味方です。また、お会いしましょう。
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Y（長男）ちゃん。就職おめでとう。
お姉ちゃんも一緒に就職をしていたら、おじさんは飛んで行ったのですが、2人のことを考えると、半分嬉しくて、半分残念です。
ともかく、遅れましたが、就職祝いをさせていただきます。
今、世の中は、大変なことになっていますね。
おじさんの会社、今回の地震で、東北の3つの営業所が被災し、多くの従業員が仕事が出来ない状況になりました。家を失った社員もいます。
この出来事で、会社の売り上げはマイナス40％となり、この事態が3ヶ月続くと会社が倒産する可能性があります。ですから、おじさんは、今、土曜日も日曜日もなく仕事をし、何とか倒産させないように頑張っています。（中略）
人生を豊かで楽しいものにするには、仕事ができる男になることです。
石の上にも3年です。会社の先輩から学び、1つ1つの仕事をしっかり身につけてください。
田んぼのお米も、土作りが基本です。これからの3年は、その土作りの時期です。（中略）
悩みがあったり、困ったことがあったら、いつでも連絡をください。
Ｙちゃんの社会人としての勝利を祈っています。
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可愛い姪っ子と甥っ子です。
私は、命ある限り、この2人を応援していくつもりです。

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