東北のニュース
東北の酒飲んで支援を 「経済活動を止めないで」
東日本大震災でイベントなどの自粛ムードが全国的に強まる中、被災地・岩手県の酒造3社が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」への投稿で、花見を自粛しないよう呼び掛けた。
「被災地岩手から『お花見』のお願い」と題し、二戸市の「南部美人」と盛岡市の「あさ開」が2日に、紫波町の「月の輪」が5日にそれぞれ投稿した。閲覧件数は5日午後5時現在、3社で計約15万回に上っている。 閲覧が13万回を超えた南部美人の動画では、5代目蔵元の久慈浩介専務(38)が「酒を飲んでる場合ではないというのが東北の現状。だがこのままではわれわれも経済的な2次被害を受ける。人々を元気にし、癒やしを与える日本酒を飲むことで東北を応援してほしい」と訴えている。 閲覧した人の多くが賛同の意見を寄せた。久慈専務は「経済活動が止まると支援も何も、なすすべがない。被災県の人間でないと言えないと思い、仲間と投稿を決意した」と説明した。 花見をめぐっては、東京都が自粛を呼び掛け、波紋を広げている。岩手県の達増拓也知事は4日の定例記者会見で、花見について「被災地の復興支援のためにも力強い経済が不可欠。経済が活性化するよう工夫してもらえればいい」と述べた。
2011年04月06日水曜日
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