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【プロ野球】

ダル 圧巻11K ワンシームで内川のバット折った

2011年4月6日 紙面から

 日本ハム・ダルビッシュがソフトバンクとの練習試合に先発し、7イニング5安打2失点の好投を見せた。1回に四球と3連打で今季初失点をしたものの、2回以降は立ち直って11Kの奪三振ショー。5年連続の開幕投手を務める12日の西武戦(札幌ドーム)に向け、万全の仕上がりを見せた。

 「札幌ドームよりマウンドが軟らかいし、傾斜も全然違うので、対応するのに時間と力を使ってしまった」。制球が定まらなかった立ち上がりに小久保、多村の連続適時打で2失点。キャンプ中の実戦からの連続無失点は16イニングで途切れた。だが、すごみを見せたのはここからだった。

 吉井投手コーチのアドバイスで左足の踏み出しとリリースのタイミングを修正すると、最速152キロの速球が うなった。「5、6回の真っすぐは1回からすると自分でも考えられないぐらい良くなった」。2回以降はわずか2安打。ソフトバンクの重量打線を力で封じ込めた。

 5回にはさらなる引き出しも開けて見せた。打席には横浜からFA移籍したばかりの内川。148キロのワンシームを内角に投げ込むと、バットは真っ二つに折れ、力ない打球が三塁に転がった。「折るべくして折った。(ワンシームは)真っすぐと同じように振ると、切れ込んでくる。だから折れる」。狙い通りの投球だった。

 キャンプ中にも2、3球しか投げていなかった魔球を解禁した理由は明快だった。「打者はバットを折られるのは嫌なもの。嫌なイメージを植え付けられたと思う」。今季から同一リーグとなった内川とは対戦も増える。公式戦を前に布石を打っておく意味が込められていた。

 「今日はコンディションも良くなくて、ごまかしもあった。完ぺきな状態は開幕してからの楽しみにしてほしい」とダルビッシュ。進化を続ける天才右腕。前人未到の記録を打ち立てそうなシーズンが、いよいよ幕を開ける。

  (臼杵秀之)

 

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