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【プロ野球】

G大ピンチ 阿部、右ふくらはぎ痛 開幕絶望的、長期離脱も

2011年4月6日 紙面から

4回表2死一、二塁、藤井の邪飛を追った際に右ふくらはぎ付近を痛め、村田コーチに背負われてベンチに下がる巨人・阿部=サーティーフォー相模原球場で(北村彰撮影)

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 巨人が本番目前で大ピンチとなった。5日に行われた阪神との練習試合(相模原)で、主将の阿部慎之助捕手(32)が右足ふくらはぎ付近を痛めて途中退場。筋断裂の可能性もあり、開幕戦の出場は絶望的。場合によっては長期離脱する可能性も出てきた。

 「あっ!」。無観客の球場に短い悲鳴が響いた。4回表の守備。バックネット裏に上がった藤井の飛球を追いかけようと立ち上がった瞬間だった。阿部が声を上げ、その場にうずくまった。駆け寄った村田バッテリーコーチが「歩けるか」と問いかけても、返答はうめき声。そのまま同コーチに背負われてベンチに下がり、東京都内の病院に直行した。

 球団は症状を発表していないものの、右ふくらはぎ付近を痛めたことは明白。昨年8月13日にも同じ箇所に打球を受けて4試合欠場したが、今回は筋肉を傷つけた可能性がある。そうなると、長期離脱は避けられない状況だ。

 首脳陣の表情に危機感が浮かび上がる。原監督は「軽症に越したことはない。しかし、どういう状況でも“待ったなし”でチームは動いている。その中でベストを尽くすとしか言えない」と表情を曇らせ、岡崎ヘッドコーチも「(検査結果は)まだ分からない。肉離れ? 分からない」と繰り返した。

 昨季44本塁打をマークした攻撃の軸であり、投手陣の信頼も厚い。村田コーチの「巨人を背負ってきた捕手」という言葉を借りるまでもなく、阿部は唯一無二の存在だ。V奪回に向けて順調に仕上げてきた原巨人が、想定外の事態に直面した。 (井上学)

 

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