名古屋市中区の繁華街で1月、中国人グループ同士のけんかで劉世明さん(当時30歳)が刺殺された事件で、愛知県警中署捜査本部は3日、同区千代田、無職、朴太峰被告(28)=傷害罪で起訴=を殺人などの容疑で再逮捕した。
県警によると、朴容疑者は「包丁で刺したことは間違いないが殺すつもりはなかった」と殺意を否認しているという。
容疑は1月19日午前0時45分ごろ、同市中区栄の路上で、劉さんの首を包丁で1回刺して殺害したとしている。
県警によると、朴容疑者と劉さんの二つのグループは1月1日、中区内の飲食店でけんかになった。同18日にも再びトラブルになり、両グループの計約10人が特殊警棒や刃物を使うけんかとなった。
事件ではこれまでに、朴容疑者を含む両グループの計5人が傷害容疑で逮捕され、4人が起訴(1人は処分保留で釈放)されている。【山口知】
毎日新聞 2011年4月4日 1時43分