5日午前9時半ごろ、神戸市中央区雲井通5、同市中央区役所1階の保健福祉部保護課窓口で、同課の男性職員(53)が、応対中の男にナイフで腹部を刺された。ほかの職員約5人が男を取り押さえ、駆け付けた葺合署員が殺人未遂の疑いで、同区内の無職の男(21)を現行犯逮捕した。
刺された男性職員は病院に運ばれたが、命に別条はないという。
男の逮捕容疑はこの日、同課窓口で男性職員と口論になり、受付カウンターを乗り越えて、持っていたナイフ(刃渡り約15センチ)で刺した疑い。
同署などの調べでは、男は生活保護を受けており「生活保護費を紛失したので再支給してほしい」と同課に電話したが、断られたことに立腹し同課を訪れたという。男は「痛めつけるつもりだったが、殺すつもりはなかった」などと供述、容疑を否認しているという。
当時、現場の窓口付近に市民約10人がいた。
(2011/04/05 12:25)
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