［事件］３０歳薬剤師、３６歳同僚女性の殺人容疑で逮捕　「世の中嫌に、恨みない」（2011.3.13 11:45）

　京都府警は１３日、勤務先の調剤薬局で上司を殺害したとして、殺人容疑で京都市左京区吉田本町、薬剤師堤貴顕容疑者（３０）を逮捕した。

　堤容疑者は容疑を認めており、「世の中が嫌になり誰かを殺してやろうと思った。（松本さんに）恨みはなかった」と供述している。

　逮捕容疑は１２日午後４時半～午後６時半ごろ、左京区吉田中阿達町の調剤薬局内で、管理薬剤師松本千鶴さん（３６）＝大津市＝の胸や腹などを包丁で十数カ所刺し殺害した疑い。

　府警捜査１課によると、松本さんが帰宅しないことから、夫（３１）が１３日午前２時すぎに警備員とともに店内に入り、奥の事務室で血まみれの状態であおむけに倒れているのを発見した。

　同課によると、１２日夕以降、店内には堤容疑者と松本さんだけがいた。捜査員が１３日午前４時半ごろ、堤容疑者の自宅に行くと、かばんから血のついた包丁を出して殺害を認めた。