福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質に汚染された水をためる施設として使われる、静岡市で海づり公園として使われていた鋼鉄製の人工島「メガフロート」が、改修工事のため、静岡市の清水港からえい航されました。
このメガフロートは、海に浮かぶ長さ136メートル、幅46メートルの巨大な鋼鉄製の人工島で、静岡市が海づり公園として使っていました。内部の空洞に、最大で1万8000トンの水が入るため、東京電力は、福島第一原発の事故で、放射性物質に汚染された水をためる施設として使うため、静岡市に提供を要請していました。メガフロートは、東京電力が用意した船にえい航され、5日午後3時すぎ、改修工事を行う横浜港に向け移動を始めました。えい航される様子を見ていた静岡市の夫婦は「公園がなくなるのは寂しいですが、被災地を救うために頑張ってきてもらいたいです」と話していました。メガフロートは7日午前にも横浜港に到着し、複数に区分けされている空洞を一つにつなげる工事や、汚染された水が外に漏れないよう加工されるなどしたあと、早ければ今月16日にも福島第一原発の沖合に運ばれる予定です。